能郷白山神社

能郷白山神社の概要

能郷白山神社（のうごうはくさんじんじゃ）は、岐阜県本巣市根尾能郷にある著名な神社です。この神社は、白山の信仰が息づく場所として、地元の人々にとって重要な精神的支柱となっています。特に、白山の山頂に位置する奥宮は、信仰の中心地として知られています。奥宮は標高1617.3mの能郷白山に位置し、絶景が広がっています。元々、奥宮が本宮でありましたが、地域の人々のために、新たに本宮が築かれました。

祭神

この神社には、複数の神々が祀られています。主祭神は、菊理媛神（白山比咩神・白山権現）であり、他にも伊弉諾尊および伊弉冉尊が祀られています。

沿革

能郷白山神社の創建は、養老2年（718年）に遡ります。伝説によると、僧侶泰澄が加賀国の白山比咩神社から勧請し、神社が設立されたと言われています。この神社は「北陸七白山」の一つとしても知られており、他にも大山白山神社などがあります。創建当初は「白山妙理権現」と称され、さまざまな仏教の菩薩が祀られていたとされています。

明治時代に入ってからも、神社は重要な役割を果たしました。明治6年（1873年）には郷社に列され、さらに明治30年（1897年）には現在の社殿が再建されました。そして平成19年（2007年）には本宮の修復作業が行われ、現在の姿に至っています。

祭祀

毎年4月13日には、能郷の伝統的な能や狂言が行われる例祭が催されます。この祭りは地域に根ざした文化を色濃く反映しており、観光客にも人気の行事です。

社殿

現在見られる本殿は明治30年に再建されたもので、美しい装飾と構造が特徴です。

文化財

能郷白山神社は、いくつかの重要な文化財を有しています。例えば、「能郷の能・狂言」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。また、岐阜県により、和鏡・能面・能狂言装束類・梵鐘・能狂言本なども重要文化財に認定されています。この他、本巣市指定の文化財として仏像や法華経、鰐口、能管なども所蔵されています。

交通アクセス

能郷白山神社へのアクセスは、最寄りの樽見鉄道樽見線の樽見駅から約10kmの距離があります。また、本巣市営バスの能郷線「能郷」バス停からは、徒歩約5分で到着します。

その他の情報

能郷白山神社は、『延喜式神名帳』に記載されている美濃国大野郡の「花長神社」との関連説もあります。所在地は本巣市であるものの、以前は大野郡西根尾村に属していました。神社の歴史は長く、地域の文化と深く結びついています。

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