舞-ダンス-

『舞-ダンス-』（The Anvil）は、1980年代のニューロマンティック movementを代表するイギリスのシンセポップバンド、ヴィサージが1982年3月に発表した2枚目のアルバムです。前作リリース後、ギタリストのジョン・マッギオークが脱退し、5人体制で制作されました。このアルバムはバンドにとって最高の全英6位を記録し、商業的にも成功を収めました。

概要

前作『ヴィサージ』(1980年)が、リリース以前に制作された楽曲が中心だったのに対し、本作は、当時隆盛を極めていたニューロマンティックのクラブダンスシーンを強く意識した作品となっています。スティーヴ・ストレンジはインタビューで「本作はエレクトリック・ファンクである」と語っており、よりダンサブルで洗練されたサウンドを追求したことが伺えます。しかし、レコーディング後、主要メンバーであったミッジ・ユーロは、並行して行っていたウルトラヴォックスの活動に専念するため脱退。バンドにとって大きな転換期となりました。

日本では、本アルバムから「Night Train」と「Whispers」が、TDKのビデオテープのTVCMに使用され、幅広い層に楽曲が浸透しました。特に「Night Train」は、その独特なリズムとメロディで、日本の音楽ファンを魅了し、ヴィサージの名を広く知らしめるきっかけとなりました。

収録曲

全曲ヴィサージのメンバーによって作詞作曲されています。

A面

1. The Damned Don't Cry - 4:43
2. Anvil (Night Club School) - 4:39
3. Move Up - 4:25
4. Night Train - 4:29

B面

1. The Horse - 4:41
2. Look What They've Done - 4:49
3. Again We Love - 4:44
4. Wild Life - 4:24
5. Whispers - 5:39

1997年版ボーナス・トラック

1. We Move (Dance Mix) - 6:28
2. Frequency 7 (Dance Mix) - 5:02

2008年版ボーナス・トラック

1. The Damned Don't Cry (Dance Mix) - 5:45
2. Motivation - 3:51
3. I'm Still Searching - 3:41
4. Mind of a Toy (Dance Mix) - 5:14

参加ミュージシャン

スティーヴ・ストレンジ - ボーカル
ミッジ・ユーロ - ギター、シンセサイザー、コーラス
デイヴ・フォーミュラ - シンセサイザー
ビリー・カリー - エレクトリック・ヴァイオリン、シンセサイザー
ラスティ・イーガン - ドラムス、電子ドラム、コーラス

その他ミュージシャン

バリー・アダムソン - ベースギター
ゲイリー・バーナクル - サックス
ペリ・リスター、ローレイン・ウィットマーシュ - コーラス

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