舟渡 (板橋区)

東京都板橋区舟渡の詳細

舟渡（ふなど）は、東京都板橋区の北部に位置する町名で、一丁目から四丁目までが存在します。住居表示が実施されており、板橋区の最北端を含む地域です。北は荒川を隔てて埼玉県戸田市に接し、東は北区浮間、南は新河岸川を隔てて板橋区の坂下、蓮根、高島平に隣接しています。西は新河岸川を挟んで新河岸と接しています。

地理

舟渡は、荒川低地の沖積層に位置し、全体的に平坦な地形です。かつて荒川は蛇行しており、現在の浮間ヶ池もその名残です。1910年の大洪水を受けて、荒川の流路が直線化されました。その結果、旧流路の一部が「おいてき堀」として残されています。町域の中央部には国道17号、JR埼京線、東北新幹線が南北に走り、交通の要所となっています。

歴史

1871年の廃藩置県以前は、武蔵国豊島郡の蓮沼村と根葉村でした。この地域は、葦や萱が生い茂る低湿地でした。16世紀末には中山道で戸田の渡しが始まり、1602年には徳川家康の命により中山道が整備されました。1717年には徳川吉宗による鷹狩りの場となり、1772年には荒川舟運の拠点として戸田河岸場が設置されました。

1871年に浦和県から東京府に編入された後、1875年には中山道に初代の戸田橋が架けられました。1910年の大洪水後、荒川の改修工事が行われ、1921年には新河岸川の流路変更工事が始まりました。1944年に現在の舟渡の町名が誕生し、1950年には埼玉県戸田町の一部が板橋区に編入されました。

河川と池沼

荒川：町の北端を流れる主要河川。
新河岸川：町の南端を流れる河川。
浮間ヶ池：荒川の旧流路で、浮間公園の一部。

地価

2024年1月1日の公示地価では、舟渡2-11-3の地点で38万2000円/m2となっています。

沿革

16世紀末：中山道で戸田の渡しが開始。
1602年：中山道整備、戸田の渡し場整備。
1717年：志村の原・徳丸ヶ原地域が「戸田筋」に指定。
1772年:荒川舟運の拠点として戸田河岸場が設置
1875年：初代戸田橋が完成（木製）、戸田の渡し廃止。
1910年：荒川大洪水が発生。
1921年：新河岸川の流路変更工事開始。
1923年：王子 - 志村戸田橋間の路線バス運行開始。
1925年：北豊島郡志村全域が工業地域内甲種特別地区に指定。
1930年：荒川改修工事完成。
1932年：戸田橋が鉄製に改築。
1933年：中山道拡幅・新道建設、新河岸川開削工事完成。
1944年：志村蓮根町の一部が舟渡一・二丁目に再編。
1950年：戸田町の一部が板橋区に編入され、舟渡三丁目となる。
1951年：戸田橋花火大会が開始（現在のいたばし花火大会）。
1953年：板橋区立舟渡小学校が開校。
1964年：東京オリンピックの聖火が戸田橋を通過。
1966年：住居表示実施により、舟渡一〜四丁目に再編。
1967年:都立浮間公園開園
1985年：東北新幹線、埼京線が開通し、浮間舟渡駅開業。
2002年：浮間舟渡駅前に「アイ・タワー」が完成。

地名の由来

舟渡の地名は、戸田の渡しがあったことに由来します。

世帯数と人口

2024年3月31日現在、世帯数と人口は以下の通りです。（詳細な数値は省略）

学区

学区は板橋区立の小学校と中学校に指定されています。（詳細は省略）

事業所

2021年経済センサス調査によると、事業所数と従業員数は以下の通りです。（詳細な数値は省略）

交通

鉄道：JR埼京線が通り、浮間舟渡駅があります。
バス：国際興業バスが運行しています。
道路：国道17号（中山道）、東京都道447号赤羽西台線が通ります。
橋梁：戸田橋、長後さくら橋、平成橋、志村橋、蓮根橋、舟渡大橋、西台橋などが架かっています。

施設

行政：舟渡地域センターなど。
教育機関：舟渡小学校、保育園、職業能力開発センターなど。
医療・福祉：舟渡病院、アイ・タワークリニック、老人ホームなど。
その他の施設：企業活性化センター、戸田葬祭場、郵便局、公園、運動場など。
商業施設：ドラッグストア、スーパーマーケットなど。
企業：アトミクス、新日鐵住金、第一硝子、日本中央バス、ヤマト運輸など。

その他

郵便番号は174-0041、集配局は板橋北郵便局です。

この情報は、舟渡の地理、歴史、交通、施設など、多岐にわたる側面を網羅しています。この情報を参照することで、舟渡という地域をより深く理解できるでしょう。

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