芳田真

芳田真：輝く柔道の未来を担う若き才能

芳田真選手は、2001年2月14日、京都府京都市上京区で生まれました。152cmという小柄な体格ながら、持ち前のスピードと技で、日本の女子柔道界を牽引する存在として注目を集めています。48kg級と52kg級で活躍し、右組みを得意とし、内股や足技を武器に数々の勝利を掴んできました。

芳田選手は三人姉妹の三女で、次姉は57kg級で世界チャンピオンに輝いた芳田司選手です。幼少期から姉妹で切磋琢磨し、強い絆で結ばれてきました。父親の厳しさから生まれた姉妹の結束は、芳田選手の柔道人生においても大きな支えとなっているようです。

柔道の道へ進み始めたのは小学校1年生の時。練心会で柔道と出会い、才能を開花させていきます。姉の司選手が得意とする内股を真似るなど、幼い頃から優れた観察力と学習能力を活かし、独自の技を磨いていきました。競技以外でも、姉が何度も優勝したS&Bちびっ子健康マラソン大会京都大会で6年生の際に3位入賞を果たすなど、運動能力の高さを示しています。

中学、高校時代は、数々の全国大会で上位入賞を果たしました。全国中学校柔道大会では48kg級で5位入賞、インターハイや全国高校選手権でも上位に名を連ね、高校2年時には全国高校選手権で優勝という栄冠を手にしました。高校3年時には全日本ジュニアで優勝、世界ジュニアでは決勝まで進出するなど、その実力は着実に開花していきました。世界ジュニアでは、シニアの世界チャンピオンであるウクライナのダリア・ビロディド選手と対戦し、惜しくも内股で敗れ2位となりましたが、「ビビらず次は対策して勝ちにいく」と、将来への強い意欲を示しました。同大会の団体戦では、決勝のブラジル戦でラウラ・フェレイラ選手を腕挫十字固で一本勝ちするなど、チームの優勝に大きく貢献しました。

高校卒業後は、姉と同じくコマツに所属。2018年の講道館杯では、準々決勝で三井住友海上の近藤亜美選手を破るなど、決勝では南筑高校2年の古賀若菜選手を下し、シニアの全国大会で初優勝を飾りました。しかし、その後は階級変更や減量調整の苦労などもあり、結果に波が出ています。2019年の選抜体重別では初戦敗退、グランプリ・フフホトでは減量失敗により棄権、強化指定選手からも除外されるなど、苦しい時期を経験しました。階級を52kg級に上げた後も、順風満帆とは言い難い状況が続きましたが、持ち前の粘り強さで戦い続け、実業個人選手権で上位入賞を果たしたり、2024年のシニア体重別で優勝するなど、着実に力をつけています。

芳田選手の戦績は、その才能と努力の証です。48kg級、52kg級での活躍は、今後の更なる飛躍を予感させます。持ち前の明るさと強さ、そして向上心で、日本の女子柔道界を更に盛り上げてくれる存在となるでしょう。今後の活躍から目が離せません。

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