若三杉彰晃

若三杉 彰晃の生涯について

若三杉 彰晃（わかみすぎ あきてる）は1937年9月24日、香川県丸亀市で生まれました。彼の本名は杉山 昇（すぎやま のぼる）で、大[[相撲]]においては花籠部屋に所属していました。若三杉はその力士人生で、高さ188cm、体重133kgという恵まれた体格を活かし、得意手として「左四つ」「寄り」「上手投げ」を駆使していました。彼はまた、若乃花幹士（初代）の義弟であり、貴ノ花利彰の義兄にも当たります。

来歴

若三杉は香川県立丸亀高等学校で柔道部に所属していましたが、花籠親方から誘われて高校2年で中退し、花籠部屋に入門します。1955年3月場所で初土俵を踏み、最初の四股名は本名の「杉山」でした。初めての土俵では好成績を収めたため、次の場所でいきなり序二段に昇格します。それからしばらくは「國風」と名乗っていましたが、縁起が悪いとされて元の「杉山」に戻り、最終的に三杉磯を名乗るに至ります。

1958年5月場所からは「若三杉」に改名し、この四股名は「若乃花」と「三杉磯」に因んで名付けられました。若三杉は十両に昇進し、同年には幕内に昇進。その後も数々の好成績を残し、1960年5月場所では14勝1敗という優れた成績で幕内最高優勝を果たします。この時、初日に敗北した平幕力士がその後優勝したのは史上初の出来事でした。

その後、彼は三役として活躍を続けますが、大関昇進を狙った時期もありました。1962年9月場所から大豪昇、同年11月場所から大豪久照と改名し、1963年3月場所では小結で勝ち越し、関脇でも5場所連続で勝ち越しました。しかし、結婚後には成績が低迷し、1967年の5月場所で十両に落ちてしまいました。

29歳の若さで引退し、その後は年寄・荒磯を名乗り、二子山部屋に所属して審判を務めました。しかし、酒豪であった彼は健康を害し、1983年に肝硬変により死亡。46歳という若さでの死去でした。

人物とエピソード

若三杉は新弟子の時期から柔道の影響で、稽古中に声を出してしまうことがあったと言われています。彼の稽古量は多く見えたものの、実際にはそれほどではなく、そして脇が甘いこともあって、その成功の限界を感じさせる部分もありました。彼は通称「万歳三杉」と呼ばれ、無類の酒豪でもありました。

温厚な性格であり、新弟子たちに対して優しかった彼は、周囲を楽しませる存在でもありました。ちゃんこにビールを注ぐなど、ユーモアを持ちながら人懐っこい雰囲気を大切にしていました。引退後には「ちゃんこ荒磯」を開店したものの、病気の影響で閉店しています。また、故郷香川の海岸寺には彼にちなむ銅像が建てられています。

若三杉の通算成績は501勝412敗、幕内成績は387勝374敗で、69場所在位しました。特に幕内では51場所在位し、その中で関脇に10場所、小結に8場所在位し、三賞を5回取得しました。彼の人生は相撲界の一員として、多くの困難や成功のエピソードが詰まったものでした。

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