茂田宏

茂田宏について

茂田宏（しげた ひろし）は、1942年6月13日に生まれた日本の外交官です。1999年から2002年までイスラエル駐箚特命全権大使を務め、退官後は研究者や著述家としても活躍しています。

生い立ちとキャリア

茂田氏は、1942年に朝鮮で生まれました。1965年に東京大学を中退し、外務省に入省しました。ハーバード大学留学後、1967年にはモスクワ大学へ派遣研究員として赴任。外務省では欧亜局ソヴィエト連邦課長、駐露公使、国際情報局長などを歴任しました。1999年には駐イスラエル大使に任命され、2002年から2004年までテロ対策担当大使も務めました。

退官後の活動

退官後は、東京大学、拓殖大学、同志社女子大学で客員教授として教鞭を執る傍ら、日本財団特別顧問や北方領土問題対策協会の理事なども務めました。2014年11月には、故・岡崎久彦氏の遺志を継ぎ、岡崎研究所の副理事長に選任。2017年6月には同研究所の理事長に就任しました。また、同年秋の叙勲で瑞宝中綬章を受章しています。

外交官としての同期

茂田氏の同期には、以下のような外交官がいます。

加藤良三（駐米大使、外務審議官）
折田正樹（駐英大使、北米局長）
津守滋（駐ミャンマー大使、駐クウェート大使）
田中克之（駐メキシコ大使、中南米局長）
木谷隆（駐ペルー大使）
小西正樹（駐マレーシア大使、国連大使）
佐藤裕美（駐コートジボワール大使）
佐々木高久（駐ナイジェリア大使）
朝海和夫（欧州連合大使、国際社会協力部長）
河村武和（欧州連合大使、儀典長）
内田富夫（駐スウェーデン大使、駐シリア大使）
松井啓（駐ナイジェリア大使、駐ブルガリア大使、初代駐カザフスタン大使）
竹中繁雄（査察担当大使、駐トルコ大使、法務省入国管理局長、駐バングラデシュ大使）

著作活動

茂田氏は、外交官としての経験と知識を生かし、以下の著作や翻訳を手掛けています。

編著
『日露（ソ連）基本文書・資料集』（2003年）
翻訳
『米ソ核軍縮交渉』（1990年）
『ペンタゴン報告書：中華人民共和国の軍事力 2009年版』（2009年）
『インテリジェンス　機密から政策へ』（2011年）
『戦後の誕生　テヘラン・ヤルタ・ポツダム会談全議事録』（2022年、共編訳）

関連人物

茂田氏と関わりの深い人物として、以下の名前が挙げられます。

岡崎久彦（岡崎研究所初代所長）
太田博（岡崎研究所2代目所長、岡崎氏の外務省時代の部下）

外部リンク

認定NPO法人 岡崎研究所
茂田理事長ご挨拶
* 強気のプーチンが涙したロシア大統領選　新政権の今後の課題、対日政策を読む

茂田宏氏は、外交官としての豊富な経験と、国際情勢に対する深い洞察力を持つ人物として知られています。その活動は、日本の外交政策や国際関係の研究において重要な役割を果たしています。

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