茨城県道・栃木県道28号大子那須線
茨城県道・栃木県道28号大子那須線
茨城県道・栃木県道28号大子那須線は、茨城県久慈郡大子町から栃木県大田原市、那須郡那須町に至る主要地方道です。この路線は、茨城県と栃木県を跨ぐ形で設定されていますが、県境付近に未開通区間が存在するため、実際には大子町側と那須町側で分断された状態で利用されています。
概要
この県道は、茨城県久慈郡大子町から八溝山南側の県境を越え、栃木県那須郡那須町大字伊王野を経由し、同町大字寺子丙の国道4号交差点までを結ぶ路線として計画されました。しかし、大田原市と那須町の間には通行不能区間が存在し、全線を通しての通行はできません。そのため、大子町側は大子町と八溝山を結ぶ道路、那須町側は那須町内の主要な道路として機能しています。
路線データ
- - 起点：茨城県久慈郡大子町大字大子字瀬戸田809番2地先（大子町役場前交差点、国道461号交点）
- - 終点：栃木県那須郡那須町大字寺子丙（小島交差点、国道4号・栃木県道21号湯本漆塚線交点）
- - 総延長：52.623 km（茨城県区間：24.698 km、栃木県区間：27.925 km）
- - 実延長：48.636 km（茨城県区間：24.698 km、栃木県区間：23.938 km）
この路線の特徴として、一部区間の未開通が挙げられます。特に、栃木県大田原市と那須郡那須町の間には、自動車での通行ができない区間が存在します。
歴史
この路線の前身は、1959年に認定された茨城県道伊壬野町付大子線です。1972年に、現在の茨城県道・栃木県道28号大子那須線として茨城県が路線認定しました。当初の整理番号は38でしたが、1995年に28に変更されました。栃木県においては、1974年に県道として認定されています。
年表
- - 1959年：茨城県道伊壬野町付大子線が認定。
- - 1972年：茨城県が大子那須線（整理番号38）として路線認定。茨城県区間の一部区間が供用開始。前身の伊王野町付大子線が廃止。
- - 1973年：大子町内の国道118号旧道の一部を編入。
- - 1974年：栃木県道として認定。
- - 1993年：主要地方道に指定。
- - 1995年：茨城県区間の整理番号が28に変更。
- - 2013年：国道461号大子バイパス開通に伴い、起点位置が変更。また、那須町内にて東北本線を渡る踏切の直線化工事が行われました。
路線状況
茨城県大子町側は比較的整備された2車線道路ですが、山間部では道幅が狭く、特に県境付近の峠道は普通車1台分の幅しかなく、すれ違いが困難な箇所があります。また、急カーブが連続し、見通しが悪い場所も多いため、通行には注意が必要です。県境付近の一部区間は、連続雨量200mmを超えると通行止めになります。栃木県側では、大田原市と那須町伊王野の間の山中の一部区間が未整備で、通行不能となっています。
また、茨城県内の一部区間は、災害時の緊急輸送道路として指定されており、電柱の設置が制限されています。
重複区間
道路施設
地理
通過する自治体
交差する道路
- - 国道461号（起点）
- - 国道118号
- - 茨城県道33号常陸太田大子線
- - 茨城県道326号下野宮停車場線
- - 茨城県道196号石井大子線
- - 茨城県道159号上野宮下金沢線
- - 茨城県道248号八溝山公園線
- - 栃木県道321号南方須佐木線
- - 栃木県道60号黒磯棚倉線（未供用区間）
- - 国道294号
- - 栃木県道72号大田原芦野線
- - 栃木県道143号黒田原停車場線
- - 栃木県道211号豊原高久線
- - 国道4号・栃木県道21号湯本漆塚線（終点）
沿線施設
参考文献
関連項目
外部リンク
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