茶臼山駅

茶臼山駅について

茶臼山駅は、愛知県新城市富永字四条に位置する、JR東海飯田線の駅です。豊橋駅と辰野駅を結ぶ飯田線の中間地点にあり、新城市北部の旧東郷村地域に所在します。駅名にある「茶臼山」は、長篠の戦いで織田信長が本陣を置いた場所に由来しており、愛知・長野県境の茶臼山とは異なります。

歴史

1926年（大正15年）に、豊川鉄道によって開設されました。豊川鉄道は、現在の飯田線南部に当たる区間を運営していた私鉄です。当初、新城～大海間には駅がありませんでしたが、20年以上を経て茶臼山駅が新設されました。1943年（昭和18年）に豊川鉄道が国有化され、国有鉄道飯田線となり、茶臼山駅も国有鉄道の駅となりました。1971年（昭和46年）には貨物営業が廃止され、旅客専用駅となり、1987年の国鉄分割民営化に伴いJR東海に継承されました。

年表

1926年（大正15年）5月1日：豊川鉄道の駅として開業
1943年（昭和18年）8月1日：豊川鉄道国有化に伴い、国鉄飯田線の駅となる
1966年（昭和41年）10月1日：駅業務の外部委託を開始
1966年（昭和41年）10月20日：車扱貨物取扱廃止、貨物取扱範囲を小口扱貨物のみに縮小
1971年（昭和46年）12月1日：残っていた小口扱貨物の取り扱いを廃止。荷物の取り扱いも同時に廃止。無人駅化
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR東海が継承
1996年（平成8年）2月26日：駅舎改築
2025年（令和7年）春：ICカード「TOICA」の利用が可能となる（予定）

所在地

開業時、所在地は南設楽郡東郷村富沢でしたが、東郷村は1955年に新城町と合併、1958年には新城市となりました。1985年時点では、所在地は新城市富永となり、大字が富沢から富永に変更されました。

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅で、1996年に改築された駅舎が使用されています。1971年以降無人駅で、豊川駅が管理しています。かつては木造駅舎でしたが、老朽化のため1995年に解体されました。

停車列車

茶臼山駅には、上下線ともに1時間あたりおおむね1本の列車が停車します。ラッシュ時には最大2本が停車します。停車する種別は普通列車と、上りの快速列車です。特急「伊那路」は通過します。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

新城市保健センター
茶臼山厚生病院
新城市立東郷西小学校
豊川
国道151号
新東名高速道路・長篠設楽原パーキングエリア
新城教会
豊鉄バス新城営業所

バス路線としては、豊鉄バスの田口新城線、新城市Sバスの作手線、中宇利線、西部線、豊鉄バスの新豊線などが利用できます。

隣の駅

JR飯田線において、茶臼山駅の隣の駅は以下の通りです。

東新町駅（豊橋方面）
三河東郷駅（飯田方面）

まとめ

茶臼山駅は、地域の歴史と人々の生活に寄り添いながら、現在も重要な役割を果たしています。ICカードの利用開始も予定されており、今後ますます利便性が向上することが期待されます。

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