落合斎場

落合斎場：歴史と現代が調和する新宿区の火葬場

落合斎場は、東京都新宿区上落合に位置する、東京博善株式会社（広済堂ホールディングスグループ）が運営する民間経営の火葬場・斎場です。皇族の葬儀にも利用された歴史を持ち、近代的な設備と複数の式場を備え、幅広いニーズに対応できる施設として知られています。

歴史と改築

かつては老朽化が進んでいましたが、2000年には大規模な改築が行われ、煙突のない重厚で近代的な建物へと生まれ変わりました。以前は、近隣の浄土真宗正見寺からも煙突が見えたほど、地域に長く親しまれてきた施設です。

施設概要と設備

落合斎場は、公道を挟んで火葬棟と斎場棟（別館）に分かれています。火葬棟には10基の火葬炉があり、そのうち6基は最上等の設備、2基は特別室、さらに2基は特別殯館として用意されています。

斎場棟には、従来からの式場4室に加え、2023年8月に新たに6室の新型式場が誕生しました。新型式場は、家族葬など小規模な葬儀に最適な設計で、休憩室や控室を改装して作られています。これにより、式場の順番待ちの時間を短縮し、利用者の利便性を向上させています。

その他、休憩室10室、控室9室（斎場棟6室、火葬棟3室）、コーヒーコーナー、売店3か所など、利用者の快適さを考慮した設備が充実しています。

葬儀と火葬の流れ

通夜は原則午後6時開式、午後7時閉式です。告別式は、他の葬儀や火葬の予約状況に合わせて時間差で執り行われます。斎場棟からの出棺は、傾斜地であることと、斎場棟と火葬棟の間に公道があるため、霊柩車での移動となります。新型式場からの出棺は、大型エレベーターを使用します。

皇族葬儀との関わり

落合斎場は、豊島岡墓地に近いという立地条件から、高松宮宣仁親王の火葬以降、一般皇族の火葬を行う場所として位置づけられてきました。神道の習わしに従い、火葬後、遺骨は即日豊島岡墓地に納められます。

著名人の葬儀・火葬

落合斎場では、夏目漱石、荻島正己、山崎正など、多くの著名人の葬儀・火葬が行われてきました。また、芥川隆行など、火葬のみ行われた著名人もいます。

アクセス

落合斎場は、東京メトロ東西線落合駅から徒歩5分、都営地下鉄大江戸線中井駅から徒歩8分、西武新宿線中井駅から徒歩13分と、公共交通機関でのアクセスも良好です。

まとめ

落合斎場は、歴史と伝統、そして近代的な設備を兼ね備えた、信頼できる火葬場・斎場です。皇族の葬儀にも利用されてきた実績、そして家族葬から大規模な葬儀まで幅広く対応できる設備は、多くの人の最期の旅立ちを支えています。アクセスも良好で、利用者にとって利便性の高い施設と言えるでしょう。

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