薛篤弼

薛篤弼の生涯と業績

人物概要

薛篤弼（せつ とくひつ、1892年 - 1973年7月9日）は、中国の政治家として中華民国及び中華人民共和国の時代を通じて重要な役割を果たしました。彼は、北京政府および国民政府（中国国民党）に所属し、馮玉祥の配下としても知られています。生まれは1892年、字は子良です。1973年に上海で生涯を閉じました。

初期の活動

薛は公立山西法政学校を卒業し、1911年に中国同盟会に参加しました。中華民国が成立した直後の1912年には、山西省の審判庁で職務を勤めました。続いて1914年には、馮玉祥による陸軍第16混成旅で秘書長兼軍法処処長に任命され、その後も馮の配下として数々の役職を歴任しました。

彼が陝西省の県長に就任した頃、馮が陝西督軍に昇進したことにより、薛も一緒に役割を移しました。1922年には陝西省財政庁庁長に任命され、翌年には河南省財政庁庁長にも就任します。1923年には北京政府中央に呼び戻され、司法部次長に任命されました。さらに、国務院秘書長や税務監督などの要職も兼務し、次第に政治的影響力を拡大していきました。

国民政府時代の活動

1927年、薛は河南省政府委員兼財政庁庁長に就任し、その後国民政府の内政部部長に選ばれました。続いて河南省民政庁庁長も兼任し、1929年には中国国民党第3期中央候補執行委員に選出されます。1930年には反蔣介石派の中央党部拡大会議にも参加し、宣伝部委員の地位を得ました。その後、彼は国民党の主流派に復帰し、影響力を高めました。

さらに、1936年には中央執行委員に昇格し、1941年には行政院全国水利委員会の主任委員に任命されました。1947年には水利部の部長となり、国の水利政策にも関与しました。1948年には行憲国民大会の代表に選出されました。

中華人民共和国成立後

中華人民共和国の成立後、薛は大陸に残り、中国人民政治協商会議全国委員会の委員や上海法学会の理事、上海律師協会の副主任などの役職に就きました。また、中国国民党革命委員会（民革）の中央委員としても活動を続けました。

彼の政治的キャリアは多岐にわたり、時代の変化に対応しながら多くの役職を歴任しました。1973年7月9日、薛篤弼は上海市にて82歳で亡くなりました。彼は中国の歴史において重要な政治家として記憶され続けるでしょう。

参考文献

• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。

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