藤本三郎

藤本 三郎（ふじもと さぶろう）

藤本三郎は、1967年11月21日生まれの元地方競馬騎手で、広島県福山市に生まれました。血液型はB型で、身長は167cmです。彼は、福山競馬場に所属し、長いキャリアを通じて多くの記録を樹立しました。

来歴

藤本は1985年3月31日に地方競馬騎手免許を取得し、同年4月27日に行われた福山競馬第3競走で初めて騎乗しました。この時に騎乗した馬はスマノピリカで、5頭立てのレースで2着の成績を収めました。さらに同日の第4競走ではミニモンテに騎乗し、初勝利を挙げました。

1986年8月24日に開催された第1回全日本新人王争覇戦では、多くのライバルを相手に競い、10人中4位という成績を残しました。彼は順調にキャリアを積み、2004年1月12日には地方競馬通算1000勝を達成。この日、福山競馬の第5競走ではタカサゴヒットに騎乗して勝利を飾りました。

その後、2008年10月13日には福山競馬において通算1200勝を達成しました。この勝利はスリリングシャトーという馬で、同日行われたレースでは1番人気を集めました。

藤本は2010年6月に寺田寛厩舎から渡邉貞夫厩舎へ所属を変更し、その後も騎手として精力的に活動を続けました。彼の地方通算成績は13424戦で1305勝、2着1369回、3着1527回であり、勝率は9.7%、連対率は19.9%に達しました。

しかし、2013年3月には福山競馬場の廃止に伴い引退を余儀なくされました。引退後は、茨城県行方市のミッドウェイファームで勤務した後、現在は船橋競馬場で厩務員としての役割を果たしています。

人物・エピソード

藤本は競手時代に愛称として「サブロー」や「サブちゃん」と呼ばれていました。また、彼は『野球はイチロー、競馬はサブロー』というキャッチフレーズを用いるなど、親しみやすいキャラクターとして知られています。

思い出に残るレースとして、藤本はラピッドリーランに騎乗したタマツバキ記念（2006年）を挙げています。このレースでは、主戦の片桐正雪が落馬事故でレースを離れたため、藤本が代打騎乗を果たし、見事に勝利を収めました。

主な騎乗馬

藤本がこれまでに騎乗した主な馬には、以下のようなものがあります：

• - マルゼンパワー（1991年 銀杯）
• - ローレルキセキ（1995年 ヤングチャンピオン）
• - ハギノハートリング（1996年 ローゼンホーマ記念）
• - パッピーケイオー（2000年 ローゼンホーマ記念、福山桜花賞、福山菊花賞）
• - アレクシア（2000年 福山ダービー）
• - ミスターカミサマ（2000年 銀杯）
• - トモシロトーザイ（2002年 福山ダービー）
• - ラピッドリーラン（2006年 タマツバキ記念）

藤本三郎は、日本の地方競馬界で重要な役割を果たし、その実績は今も多くの競馬ファンに記憶されています。彼の成績やエピソードは、若手騎手たちにとっても大きな刺激となる存在です。

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