藤間勘十郎 (8世)

八世 藤間 勘十郎

八世 藤間 勘十郎（はっせい ふじま かんじゅうろう、1980年3月13日 - ）は、日本舞踊家であり、日本舞踊宗家藤間流の宗家です。本名は藤間良（ふじま りょう）。

高校卒業後からは歌舞伎の振付師としても活動し、若手俳優への舞踊指導を行う傍ら、苫船(とまぶね)の名義で作詞・作曲・脚本も手掛けるなど、多才な才能を発揮しています。幼少期には藤間 遼太（ふじま りょうた）の名で子役俳優としても活動していました。

略歴

1983年4月: 「七世宗家継承の会」にて藤間凌（リョウ）を名乗り、長唄『雨の五郎』で初舞台を踏みます。
1986年1月: 「第一回藤間康詞リサイタル」にて藤間資真（すけまさ）を名乗りました。
1987年: NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』に子役として出演。伊達政宗の幼少期・梵天丸を演じ、「梵天丸もかくありたい」のセリフは社会現象にもなりました。
1990年9月: 「宗家藤間流襲名舞踊会」にて、二世・藤間康詞（みちのり）を襲名。
1998年11月: 「第一回藤間康詞の会」を主宰。
2001年3月: 「第一回一心會」を田中傳次郎と共催。
2002年9月: 「二世勘祖13回忌追善　三世勘祖・八世勘十郎襲名舞踊会」にて、八世宗家・藤間勘十郎を襲名しました。
2003年: 芸術選奨文部科学大臣賞新人賞を受賞。
2004年4月: 「第一回苫舟の会（作・作曲・振付の会）」を主宰。
2009年7月: 「第一回　藝夢　～真の芸の伝承～」を主宰。
2007年3月: フランス・オペラ座の歌舞伎公演に振付師として参加。
2014年8月: 七代目市川染五郎、日本舞踊尾上流三代目尾上菊之丞と「趣向の華」ファイナル公演を開催。
2016年4月: ニコニコ超会議2016でバーチャルアイドル初音ミクとのコラボレーションによる超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』の演出を手がけました。
2020年7月: CAMPFIREコミュニティで三代目尾上菊之丞とオンラインサロンを開始。

テレビ出演

2005年3月放送 NHK「芸能花舞台」に出演。
2005年7月放送 NHK「芸能花舞台　伝説の至芸　2世藤間勘祖」に出演。
2007年1月放送 NHK「芸能花舞台」に出演。
2008年10月20日放送 NHK「トップランナー」に出演。
2011年1月9日放送 毎日放送「情熱大陸」に出演。
2016年5月15日放送 BSジャパン「日経スペシャル 招待席」に出演。

家族

歌舞伎舞踊の振り付けを手掛ける日本舞踊の宗家・藤間流三世藤間勘祖（七世藤間勘十郎、藤間高子）の長男として生まれます。父親は観世流能楽師の五十六世梅若六郎ですが、両親の間に婚姻関係はありません。人間国宝である二世藤間勘祖（六世藤間勘十郎）と藤間紫は祖父母にあたります。

2011年1月、藤間流新年会において、北海道日本ハムファイターズオーナーの大社啓二の娘との婚約を発表。オフィシャルサイトによると、2020年時点で妻との間に2男を儲けていることがわかります。

受賞

2003年3月: 平成14年「藤間会」での『春調娘七種・弥生の花浅草祭』の演技により平成14年度（58回）芸術選奨文部科学大臣賞新人賞を受賞。

人物

祖父であり師匠でもあった二世藤間勘祖は、彼が10歳の時に亡くなっています。この経験から、父が瀕死の状態にあった中村鷹之資の振付を担当した際には、彼に同情する言葉を掛けずに指導したというエピソードがあります。

外部リンク

藤間勘十郎オフィシャルサイト
宗家藤間流公式サイト
藤間勘十郎 (@tomabune_1980) - X（旧Twitter）
藤間勘十郎 (@kanjurofujima) - Instagram
藤間勘十郎活動記録
藤間勘十郎日記 - 本人のブログ
国際交流基金ホームページ・アーティストインタビュー

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