袖ケ浦 (習志野市)

千葉県 習志野市袖ケ浦の詳細

袖ケ浦は、千葉県習志野市の臨海部に位置する町名で、一丁目から六丁目までの区域から構成されています。この地域は、主に住宅地として開発されており、特に二丁目と三丁目には、都市再生機構（旧日本住宅公団）によって建設された大規模な袖ヶ浦団地が広がっています。

地理と住宅構成

袖ケ浦のほぼ全域は住宅地として利用されており、一丁目、四丁目、五丁目、そして京葉道路の南側に位置する六丁目は、戸建て住宅地区として分譲されました。袖ヶ浦団地は、二丁目と三丁目を占め、その広大な敷地が特徴です。この団地は、狭義には公団住宅部分を指しますが、広義には袖ケ浦地区全体の住宅地を指すこともあります。

袖ヶ浦団地の詳細

袖ヶ浦団地は、1967年に入居が開始された歴史ある団地です。二丁目と三丁目はそれぞれ7つの街区に分けられ、各街区には5階建ての中層集合住宅が複数棟建設されました。三丁目5街区は団地の管理中枢として機能し、管理事務所、集会所、商店街、さらには銀行や郵便局も設置されました。かつてはピーコックストアがありましたが、現在はビッグ・エーが営業しています。

団地の中心には広場があり、入居当初は盆踊りなどのイベントが開催されていました。また、1981年には近隣公園内に公民館が設置され、地域住民の交流の場となっています。住居タイプは2DK、3K、3DKの3種類があり、ほとんどが賃貸でしたが、二丁目7街区の8棟は分譲されました。

袖ヶ浦団地は、その規模の大きさから千葉県を代表する公団住宅の一つとして知られていますが、築年数の経過とともに老朽化が進んでおり、住民の高齢化も課題となっています。

地価情報

2014年の公示地価によれば、袖ケ浦4-10-8の地点で1平方メートルあたり14万円となっています。

歴史的背景

袖ケ浦という地名は、もともと東京湾の千葉県側の海岸線を広く指す名称でした。現在の袖ケ浦は、1960年代に習志野市沖合の干潟が埋め立てられて造成された地域です。1966年には習志野市に編入され、袖ケ浦一丁目から六丁目となりました。

埋め立て以前は、この地域では海苔養殖や潮干狩りが盛んに行われていましたが、二期分の埋め立て工事によって干潟は失われ、沿岸漁家の漁業権も放棄されました。かつては漁船のための船溜まりがありましたが、現在はその多くが埋め立てられています。

世帯数と人口

2017年 10月31日現在、袖ケ浦の世帯数と人口は以下の通りです。（具体的な数値は省略）

教育機関

袖ケ浦地区には、市立の小学校（袖ケ浦西小学校、袖ケ浦東小学校）と中学校（第三中学校）があります。また、幼稚園やこども園も設置されており、地域の教育環境を支えています。

交通アクセス

袖ケ浦の最寄りの鉄道駅はJR京葉線の新習志野駅ですが、京葉道路によって分断されているため、直接的な交通は不便です。多くの住民は、バス路線を利用してJR総武線の津田沼駅や京成電鉄の京成津田沼駅にアクセスしています。五丁目や六丁目は、総武線および京成千葉線の幕張本郷駅も利用可能です。

バス路線は、京成バスが運行しており、津田沼駅と袖ヶ浦団地を結ぶ路線が主要です。また、秋津団地への路線も運行されており、地域住民の足となっています。平日には、JR津田沼駅から新習志野駅、イオンモール幕張新都心経由で幕張メッセ中央や新都心営業所まで行くバスも利用できます。

道路と施設

京葉道路（国道14号）が袖ケ浦を通過しており、幕張インターチェンジの一部が五丁目と六丁目にかかっています。公共施設としては、袖ケ浦公民館や習志野警察署袖ケ浦交番があります。

商業施設

袖ケ浦団地内には、ショッピングセンターがあり、Big-Aや習志野袖ヶ浦郵便局などが営業しています。かつてはピーコックストアがありましたが、閉店しました。また、五丁目には袖ケ浦ニューショッピングセンターがありますが、商店の入れ替わりが激しいです。

公園と緑地

袖ケ浦には、袖ケ浦近隣公園、袖ケ浦西近隣公園、袖ケ浦運動公園など、多くの公園や緑地があります。これらの施設は、地域住民の憩いの場として利用されています。また、旧鷺沼船溜は、ソフトボール場やフットサル場として整備されています。

袖ケ浦東近隣公園は、袖ケ浦六丁目と香澄二丁目の間にある水路を埋め立てて作られました。

脚注

(省略)

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