裾野駅

裾野駅の概要

裾野駅（すそのえき）は、静岡県裾野市平松に構える東海旅客鉄道（JR東海）御殿場線の駅で、駅番号はCB14です。この駅は裾野市の中心に位置しており、地域を代表する駅として多くの人々に利用されています。御殿場線は国府津駅から御殿場駅を経由し、沼津駅へと向かう重要な路線であり、裾野駅はその中間駅として重要な役割を果たしています。

歴史

裾野駅の歴史は1889年（明治22年）の開業に遡ります。当初の駅名は佐野駅（さのえき）で、国府津と静岡を結ぶ官設鉄道の開通と共に開業しました。当初の予定地は裾野赤十字病院の近くでしたが、住民の反対により現在地へと変更されました。1915年には、佐野という名称が他の駅と混同されることを避けるため、裾野駅に改称されました。この名称は周辺地域の地理的特徴に由来し、富士山や箱根山の周りに広がる素晴らしい景観を反映しています。

駅はその後、幾度かの改修や電化を経て、現在に至っています。1987年に JR東海に移管されて以来、地域の交通の要としてその機能を果たし続けています。特急「あさぎり」の停車が廃止されたのは2012年で、現在は普通列車が中心となっています。

駅構造

裾野駅は地上駅で、島式ホームを有し、1面2線の構成です。1番線には折り返し列車用の信号機が設置されており、下り列車の折り返しも可能です。また、ホームには古いレールを利用した屋根が設けられ、雰囲気を演出しています。駅の構内には保線車両の停留地として使われる線が1本存在しており、運行の効率化が図られています。

駅舎は西側と東側に改札口があり、駅本屋には切符売場や自動券売機が完備されています。2017年にはエレベーターが設置され、より多くの利用者がアクセスしやすい環境が整えられました。また、駅の南側には歴史的なランプ小屋が存在し、地域の歴史を感じさせる要素にもなっています。

利用状況

裾野駅は多くの利用者に支持されており、2021年度の平均乗車人員は1,991人と報告されています。これは、周辺住民や通勤者にとって重要な交通手段として機能していることを示しています。

駅周辺

駅周辺は裾野市の中心市街地となっており、裾野市役所やベルシティ裾野などの主要な施設があります。駅の西側には静岡県道345号が通じており、交通の要所でもあります。また、2003年からは駅周辺の整備計画が進められ、より快適な環境が提供されています。

バス路線も充実しており、「裾野駅」停留所からは富士急シティバスと富士急モビリティの路線が発着しています。また、TOICAなどの交通系ICカードも利用可能です。これは、駅の利便性を高め、多様なニーズに応えるための重要な措置です。

まとめ

裾野駅は、その長い歴史と地域に根ざした機能性により、裾野市における重要な交通の拠点として位置しています。時代の変化に対応しながら、地域住民や訪問者にとって不可欠な存在であり続けることでしょう。

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