襄陽国際空港

襄陽国際空港について

襄陽国際空港（ヤンヤンこくさいくうこう、양양국제공항、Yangyang International Airport）は、韓国の江原特別自治道襄陽郡にある国際空港です。2002年4月2日に開港し、同時に束草空港と江陵空港の旅客便が移転、両空港は軍用飛行場となりました。

開港後の経緯

開港当初は大韓航空とアシアナ航空がソウル（金浦）便を運航していましたが、ソウルへの交通手段が発達したため利用者が低迷し、両社は相次いで撤退。その後、しばらくは釜山便が1日1便のみという状況が続きました。

2006年にはチェジュ航空がソウル（金浦）便を開設し、一時的に襄陽 - 金浦 - 済州間の移動が可能になりましたが、こちらも利用客が伸び悩み、1年足らずで撤退。その後、コリアエクスプレスエアやイーストアジアエアラインが運航を開始しましたが、いずれも短期間で運休となりました。

近年は、中国からのチャーター便や定期便の就航、ビザ免除政策などの影響により外国人利用者、特に中国人利用者が急増しています。2014年前半には、外国人利用者が前年同期比5.2倍に増加しました。

施設

開港当初は飲食店やコーヒーショップもありましたが、利用客数の低迷により全て閉店。現在は、一般エリアにコンビニエンスストア（CU）、制限エリア内に免税店があるのみとなっています。

就航路線

2023年5月現在、定期路線は運航されていません。

過去には、トランスアジア航空が台北へのチャーター便を運航していましたが、赤字により廃止。その後、吉祥航空が上海便を定期便化しましたが、現在は運休しています。2018年にはコリアエクスプレスエアが北九州への定期便を開設し、襄陽国際空港から日本への初の定期便となりました。

2019年には、襄陽国際空港をハブ空港とする格安航空会社フライカンウォンが新規就航しましたが、新型コロナウイルスの影響で国際線は運休となり、国内線も減便。2022年にフライカンウォンは運航を再開しましたが、2023年5月より長期運休し、民事再生手続きに入っています。

2018年平昌オリンピック・パラリンピック公式空港

2018年の平昌冬季オリンピック・パラリンピックでは、襄陽国際空港が公式空港に指定されました。

当初、平昌招致委員会は仁川国際空港を主空港、襄陽国際空港を補助空港とする計画でしたが、江原道は襄陽国際空港を公式空港とした方が、空港の活性化につながると主張しました。

その結果、襄陽国際空港が公式空港に指定され、オリンピック期間中には、仁川国際空港への国際線乗り継ぎ専用便も運航されました。

2018年2月9日には、安倍晋三首相が搭乗した日本国政府専用機が当空港を利用しました。

まとめ

襄陽国際空港は、開港から現在に至るまで、利用者の低迷や路線の運休など、様々な困難に直面してきました。しかし、2018年の平昌オリンピックの公式空港に指定されたことや、外国人利用者が増加傾向にあることから、今後の発展が期待されています。

関連項目

束草飛行場
江陵飛行場
韓国高速鉄道 江陵線

外部リンク

襄陽国際空港

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