吉祥航空

吉祥航空（Juneyao Airlines）

吉祥航空（きっしょうこうくう、Juneyao Airlines）は、中国・上海市に本社を置く航空会社です。上海証券取引所（SSE）に上場しており、株式コードは603885です。正式名称は上海吉祥航空有限公司で、上海浦東国際空港をハブ空港としていますが、当面の間は上海虹橋国際空港を使用しています。

概要

IATA航空会社コードはHO、ICAO航空会社コードはDKH、コールサインはJuneyao Airlines、中国語コールサインは吉航（Jihang）です。2005年に設立され、2006年に現在の名称に変更されました。設立当初は上海東部快線航空有限公司という名称でした。

沿革

2005年6月：民航総局と上海市の認可が下り、均瑶グループが出資した上海東部快線航空有限公司が設立。資本金は1億5,000万元。
2006年2月：鳳凰航空に名称を変更。
2006年：上海吉祥航空有限公司と改称。
2006年9月13日：最初の機体であるエアバスA319-100型機がドイツ・ハンブルク国際空港から上海虹橋国際空港に飛来し納入。
2006年9月25日：初運航となるHO1125便が上海/虹橋 → 長沙線を運航。
2010年11月8日：上海/浦東 - 札幌/新千歳線の路線開設申請を民航総局に提出。
2012年9月：上海/浦東 - 沖縄/那覇線を就航開始予定だったが、当面延期。
2012年11月：上海/浦東 - プーケット線が就航、初の国際線となる。
2014年1月31日：上海/浦東 - 沖縄/那覇線を就航開始。
2014年4月15日：上海/浦東 - 大阪/関西線を就航開始。
2015年6月：上海/浦東 - 福岡線を就航開始。
2015年8月6日：上海/浦東 - 東京/羽田線を就航開始。
2015年9月25日：福州 - 名古屋/中部（上海/浦東経由）線を就航開始。
2015年8月11日：株式会社ENJOYJAPANと株式会社ツインプラネットと協業し、「中国本土内」および「中国と日本」間を就航する吉祥航空機内のメディア開発における契約を締結。
2015年10月1日：開発メディア第1弾とし、機内設置フリーペーパー「逛逛日本（TRAVELTOJAPAN） ※訳：日本をぶらぶらしましょう！」を2015年10月1日に創刊。
2016年6月23日：上海/浦東 - 福岡線を運休。
2016年7月1日：南京 - 沖縄/那覇線を就航開始。
2016年8月1日：南京 - 大阪/関西線を就航開始。
2016年10月10日：航空連合スターアライアンスと接続パートナー（connecting partner）提携を発表。
2016年10月30日：上海/浦東 - 福岡線を運航再開。
2017年3月26日：上海/浦東 - 福岡線を再度運休。
2017年4月1日：上海/浦東 - 札幌/新千歳線を就航開始。
2017年5月23日：スターアライアンスの接続パートナーとなる。

就航路線

吉祥航空は、以下の航空会社と提携関係にあります。

中国国際航空
全日本空輸
中国東方航空
エバー航空
深圳航空

国内線

上海/虹橋 - 北京/大興、長沙、太原、成都、福州、厦門、昆明、連城、天津、長治、深圳、青島
上海/浦東 - ハルビン、成都、大連、天津、北海、長春、瀋陽、三亜、武漢、青島、温州、煙台
杭州 - 貴陽、青島、太原、ウルムチ、宜昌
温州 - 長沙、貴陽

国際線

上海/浦東 - 香港、マカオ、台北/桃園、高雄、東京/羽田、大阪/関西、名古屋/中部、米子空港、福岡（運休中）、沖縄/那覇、札幌/新千歳、済州、江原道、清州、バンコク、プーケット、チェンマイ、ヘルシンキ
銀川 - 大阪/関西（上海/浦東経由）
南京 - 大阪/関西、沖縄/那覇、札幌/新千歳、プーケット
廈門 - 名古屋/中部（上海/浦東経由）

保有機材

吉祥航空は、エアバスA320シリーズを中心に保有機材を運用しています。

緊急着陸妨害事件

2011年8月13日、カタール航空888便が燃料不足により上海虹橋国際空港に緊急着陸を要請した際、吉祥航空1112便が着陸を拒否し、航路を譲らなかった事件が発生しました。この行為は航空機の歴史上、前例のない悪質なものでした。吉祥航空機長は、自機も燃料不足であると主張しましたが、実際には1時間以上分の燃料が残っていました。この事件により、吉祥航空は中国民航華東地区管理局からペナルティを受け、機長の国内パイロット免許は剥奪されました。

関連項目

ENJOYJAPAN
9エア - 子会社

外部リンク

上海吉祥航空有限公司（中国語、英語、タイ語、日本語）
Juneyao Airlines

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