襟裳岬灯台

襟裳岬灯台の魅力と歴史

襟裳岬灯台（えりもみさきとうだい）は、北海道のえりも町に位置する美しい白色の大型灯台です。灯台は、襟裳岬の先端に立ち、その存在は地域の象徴として広く知られています。さらに、これは「日本の灯台50選」にも名を連ねており、多くの観光客を惹きつけています。

周囲は日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されており、自然の美しさを残したエリアとしても有名です。灯台の近くには、4段の海岸段丘があり、岬の突端には迫力のある海食崖や岩礁が広がっています。特に、その岩礁はゼニガタアザラシの生息地として知られており、訪れると彼らに出会えるかもしれません。

灯台の歴史

襟裳岬灯台の歴史は1887年に始まります。ここでの工事が開始されたのは6月21日。2年後の1889年6月25日には、初めての点灯を迎え、当時は第1等灯台として位置づけられました。その後も灯台は進化し続け、1894年には霧笛が設置され、霧の中でも航行する船舶に対して音での目印となるようになりました。

1900年には、霧笛用の動力源として石油発動機を採用し、さらに1915年には燭光数を18万燭光に変更。このように歴史的な改良を重ねつつ、灯台は航行する船にとって重要な目印であり続けました。

第二次世界大戦中の1945年、灯台は爆撃によって一度は破壊されてしまいますが、復旧作業が行われ、1946年には仮灯が点灯。その後、1949年には船舶気象通報放送が開始され、安全な航行をサポートしました。

1950年には再建が果たされ、以降も時代の変化に合わせて運営方法が見直されてきました。2005年には霧信号所が廃止され、2016年には船舶気象通報施設も閉じられましたが、現在も灯台としての役割を果たしています。

アクセスと周辺情報

襟裳岬灯台へ訪れるには、旧・JR日高本線の様似駅からジェイ・アール北海道バスの日勝線を利用し、えりも岬方面へ1時間ほどの道のりです。岬に到着すると、そこから徒歩で灯台まで約5分の距離です。周囲には襟裳岬や風の館があり、観光と共に自然の美しさを堪能できるスポットが揃っています。

灯台は、その壮大な景観と歴史を持つため、訪れる際にはカメラを持参し、その瞬間をしっかりと記録しておくことをお勧めします。自然の雄大さと歴史の重みを感じることができ、訪問者にとって貴重な体験となることでしょう。

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