西一色駅

西一色駅の概要

西一色駅（にしいしきえき）は、愛知県幡豆郡一色町味浜（現在の西尾市一色町味浜）に設置されていた名古屋鉄道三河線の廃駅です。この駅は、地域の交通の要所として機能していましたが、近年の変化により廃止されました。今回、駅の歴史や構造、周辺の施設などについて詳しく見ていきます。

歴史

西一色駅は1926年9月1日に開業しました。当初は味浜駅として知られており、大浜港（後の碧南）から神谷（後の松木島）を結ぶ路線の一部として機能しました。その後、1927年10月25日に現在の駅名に改称され、1941年には三河鉄道が名古屋鉄道に統合され、名鉄三河線の駅としての地位を確立しました。

1971年には無人駅化が進み、さらに1986年には駅舎が解体されてしまいました。1990年には碧南 - 吉良吉田間の電化設備が廃止され、その後はレールバスが運行開始されましたが、最終的には2004年4月1日に廃止されることとなりました。

駅の構造

西一色駅は1つのホームと1本の線からなる停留所でした。かつては木造の駅舎がありましたが、無人化後に取り壊されています。構内は広く、かつては貨物の積み下ろしも行われていたため、ホーム跡が今でも残っています。2019年には関連する施設の撤去工事が行われましたが、一部のホーム跡は残されており、駅の繁栄を想起させます。

ホームの長さは最初は2両分でしたが、1967年度に行われた改良工事により4両分に拡張されました。

利用状況

1992年度の統計によると、西一色駅の1日平均乗降人員は804人でした。この数字は名古屋鉄道の全342駅中242位、三河線においては38駅中22位でした。また、2003年度には1日平均の乗車人員が207人となっており、年々減少傾向にあったことが伺えます。

駅周辺の施設

西一色駅周辺には多くの施設があります。例えば、愛知県立一色高等学校はこの駅の最寄り校として、学生の通学に利用されていました。また、八王子神社、赤羽別院親宣寺、高須病院、国道247号、愛知県道12号豊田一色線なども近隣に位置しています。廃線後、一色高等学校に駅名板が譲渡されています。

バス路線

西一色駅廃止後の代替交通手段として、ふれんどバスが運行されています。駅跡近くには「一色高校西」という停留所が設けられ、この地域の交通に寄与しています。また、名鉄東部交通が運行する一色線もあり、駅跡近くの「赤羽根口」停留所が利用されています。

隣接駅

西一色駅は名古屋鉄道三河線の一部区間に位置しており、隣には寺津駅と三河一色駅がありました。いずれも同じく廃止された駅です。

まとめ

西一色駅は愛知県の地域交通の歴史の一部として大きな役割を果たしてきましたが、時代の流れとともにその役目を終えました。駅の跡地は新たな住宅地として開発されていますが、かつての賑わいを思い起こさせる要素も存在しています。

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