西伊敷

鹿児島市西伊敷の詳細解説

西伊敷は、鹿児島県鹿児島市の北部に位置する町丁で、一丁目から七丁目まであります。この地域は、かつて伊敷団地として開発された住宅団地であり、計画的に整備された美しい街並みが特徴です。

地理

西伊敷は、鹿児島市の北部、甲突川の中流域に位置し、その支流である花野川と長井田川に挟まれた丘陵地帯にあります。この地域は、全域が「伊敷団地」として台地上に宅地造成されており、新興住宅地として発展しました。また、市営住宅や国家公務員共同宿舎なども所在しています。

隣接地域

• - 北：岡之原町、花野光ヶ丘、川上町
• - 南：伊敷町
• - 東：下田町
• - 西：伊敷、千年

公園・施設

町の中央部には伊敷中央公園があり、その周辺には鹿児島市立西伊敷小学校があります。また、北部には市営住宅や国家公務員共同宿舎が所在しています。

高齢化

西伊敷の高齢化率は37.85%と、鹿児島市内の平均を上回っており、高齢化が深刻な課題となっています。

歴史

伊敷団地の造成

西伊敷の区域は、鹿児島市から委託を受けた鹿児島開発事業団によって「伊敷団地」として建設された住宅団地です。事業は1967年に始まり、1968年4月に着工、1977年に完了しました。造成面積は884,000平方メートル、総事業費は274,917万円にのぼりました。

土地買収は、丸紅が予定面積の3分の1を買収し、残りの部分も丸紅が用地買収を進め、鹿児島開発事業団が買い取る形で行われました。一部の区域については、鹿児島開発事業団が直接用地買収を行いました。

最初の分譲は1968年12月に開始され、1971年にはすべての区域の宅地造成が完了しました。1974年には伊敷団地内に鹿児島市立西伊敷小学校が開校しました。

西伊敷の設置

1977年7月11日、伊敷団地地区（伊敷団地周辺地区）において住居表示が実施されることになりました。これに伴い、7月6日に鹿児島県公報に掲載された「町の区域の設定」により、町域の再編が行われました。その結果、伊敷団地の区域にあたる伊敷町の一部から「西伊敷一丁目」、「西伊敷二丁目」、「西伊敷三丁目」、伊敷町・岡之原町の各一部から「西伊敷四丁目」、岡之原町の一部から「西伊敷五丁目」、「西伊敷六丁目」、岡之原町・川上町の各一部から「西伊敷七丁目」が設置されました。

人口

2020年4月1日現在の人口は8,042人、世帯数は3,977世帯です。

国勢調査による人口推移

※国勢調査による小地域集計は1995年以降に開始されました。

施設

公共施設

• - 伊敷団地中央公園
• - 西伊敷福祉館
• - 鹿児島市役所建設局道路部道路維持課伊敷工事事務所

教育施設

• - 鹿児島市立西伊敷小学校
• - こまどり保育園

郵便局

• - 鹿児島西伊敷三郵便局（西伊敷三丁目）
• - 岡之原簡易郵便局（西伊敷六丁目）

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

（具体的な学区については、別途確認が必要です）

まとめ

西伊敷は、伊敷団地として計画的に開発された住宅地であり、自然豊かな環境と生活利便性を兼ね備えています。高齢化という課題を抱えながらも、地域住民の生活を支えるための様々な施設が整備されています。歴史と現在の状況を踏まえ、西伊敷は今後も発展を続けることが期待されます。

参考文献

• - 南日本新聞『鹿児島市史Ⅳ』 4巻、鹿児島市、1990年3月15日。
• - 南日本新聞『鹿児島市史Ⅴ』 5巻、鹿児島市、2015年3月27日。
• - 南日本新聞開発センター『鹿児島開発事業団史 二十八年のあゆみ』鹿児島開発事業団、1993年。
• - 「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、日本、1983年3月1日。

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