西宮インターチェンジ

西宮インターチェンジは、日本の主要高速道路網において、東西を結ぶ大動脈である名神高速道路の終点、そして東京都杉並区を起点とする中央自動車道西宮線の終端として、兵庫県西宮市に設置されている重要な交通結節点です。

このインターチェンジは、単に一般道への出入口であるだけでなく、阪神高速道路3号神戸線の神戸方面行きと名神高速道路を直接接続するジャンクション機能も担っています。地域交通の要衝として、西宮市の中心部や、尼崎・西宮・芦屋に広がる港湾エリア、さらには全国的に有名な阪神甲子園球場へのアクセスに利用される最寄りのインターチェンジの一つです。（ただし、阪神甲子園球場への来場には公共交通機関の利用が呼びかけられています。）

接続する道路

E1 名神高速道路（現在のインターチェンジ番号は38番です）
阪神高速道路3号神戸線（神戸方面とのみ直接接続）
国道43号（一般道への接続）
名神湾岸連絡線（現在事業中の路線）

インターチェンジの構造と料金所

西宮インターチェンジは名神高速道路の終点という地理的特性から、通常ランプウェイ上に設けられることの多い料金所が本線上に設置されており、独立した本線料金所のような構造となっています。料金所には合計12のブースがあり、入口は4ブース、出口は8ブースが運用されています。

入口: 全4ブース（ETC専用2、ETC/一般併用1、一般1）
出口: 全8ブース（ETC専用4、一般4）

ETCを利用して阪神高速道路から乗り継ぐ場合、阪神高速側の料金は西宮ICの入口にあるETCレーンで精算される仕組みになっています。

歴史

西宮インターチェンジは、日本の高速道路史において重要な役割を果たしてきました。

1964年9月6日: 名神高速道路のインターチェンジとして開通しました。名神高速道路の開通当初、インターチェンジ番号は西宮から順に割り振られており、当ICが記念すべき1番でした。現在のナンバリングは38番となっています。
1970年2月23日: 阪神高速道路3号神戸線の摩耶出入口～西宮インターチェンジ間が開通し、高速道路間での接続が開始されました。
1981年6月27日: 阪神高速道路3号神戸線の阿波座ジャンクション～西宮インターチェンジ間が開通し、阪神高速道路網との連携がさらに強化されました。

周辺エリア

インターチェンジ周辺には、多くの人が訪れる様々な施設があります。

福の神として知られる西宮神社
高校野球の聖地、阪神甲子園球場
大型商業施設であるコロワ甲子園、ららぽーと甲子園、イトーヨーカドー甲子園店
鉄道駅としては、阪神本線久寿川駅、阪神本線・阪急今津線今津駅、阪急今津線阪神国道駅などが比較的近距離に位置しています。

隣接するIC・JCT

E1 名神高速道路における神戸方面の隣接インターチェンジは (37)尼崎ICです。
* 阪神高速道路3号神戸線では、神戸方面の隣接は (3-08)武庫川出入口、大阪方面の隣接は (3-10)西宮出入口となります。当ICは(3-09)として扱われています。

注意点として、阪神高速3号神戸線との直接接続は、名神高速道路と神戸方面との相互間に限定されています。例えば、名神高速道路から阪神高速3号神戸線の大阪方面へ向かう場合や、一般道から阪神高速3号神戸線の神戸方面へ向かう場合は、それぞれ武庫川入口や西宮入口といった一般道に面した他の出入口を利用する必要があります。

事業中の名神湾岸連絡線との接続（西宮JCT）

現在、名神高速道路と阪神高速5号湾岸線を連結する「名神湾岸連絡線」の整備計画が進んでおり、これに伴い、西宮インターチェンジに併設される形で「西宮ジャンクション」が新たに設置される予定です。この西宮JCTでは、名神湾岸連絡線と名神高速道路、そして名神湾岸連絡線と阪神高速3号神戸線の大阪方面との間の接続が計画されています。一方、名神湾岸連絡線と阪神高速3号神戸線の神戸方面との間の接続は予定されていません。

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