西富士道路

西富士道路

西富士道路は、静岡県富士市から富士宮市に至る、国道139号のバイパスとして機能する自動車専用道路です。総延長は約6.8kmで、設計速度および規制速度は80km/hに設定されています。この道路は、東名高速道路の開通に伴う国道139号の交通混雑を緩和する目的で建設されました。

概要

起点：静岡県富士市伝法
終点：静岡県富士宮市小泉
総延長：6.8 km
設計速度：80 km/h
規制速度：80 km/h
償還完了日時：2012年（平成24年）4月1日


1982年の供用開始以来、日本道路公団および中日本高速道路によって管理されていましたが、2012年4月に償還期限を迎え無料開放されました。現在は国土交通省が管理しています。当初はバイパス道路としての役割を担っていましたが、2015年4月には現道区間が県道に指定され、国道139号は西富士道路に一本化されました。

有料道路時代には独自の距離標識が用いられていましたが、無料化後は国道139号の起点からの通算距離を示す標識に変更されました。道路法に基づき、125cc以下の二輪車や歩行者は通行できません。

路線概況

西富士道路の起点は、国道139号の一般道から直接接続するのではなく、静岡県道353号田子浦港富士インター線から分岐する形となっています。下り線は一般道と接続しますが、上り線は東名高速道路への流入ランプを共有しており、信号機が設置されているなど、上下線で構造が異なっています。

富士IC周辺は道路構造が複雑で、東名高速道路と一般道の接続は西富士道路を介して行われます。広見地区は、富士市大渕地区の最寄りの出入口であり、市道を通じて静岡県道72号富士白糸滝公園線に接続します。

新富士ICでは新東名高速道路と接続し、市境付近の西富士料金所跡地を通過後、終点の小泉で静岡県道76号富士富士宮由比線と交差します。本線はそのまま国道139号の富士宮バイパスに続き、富士宮市北部の富士宮道路へと接続します。

この道路は、富士市と富士宮市を結び、ほぼ北西方向に伸びています。東名高速道路と新東名高速道路が交差する地点を通過します。全線で静岡県道414号富士富士宮線と並行しており、富士と小泉で接続しています。

旧道は片側一車線ですが、西富士道路は全線片側二車線で運用されています。富士 - 広見間と旧西富士TB - 小泉間は最高[[速度]]が60km/hに制限されていますが、その他の区間は80km/hです。

通過する自治体

静岡県
富士市
富士宮市

接続する道路

高速道路

E1 東名高速道路（富士ICで接続）
E1A 新東名高速道路（新富士ICで接続）

一般道

静岡県道353号田子浦港富士インター線
静岡県道414号富士富士宮線
静岡県道76号富士富士宮由比線

歴史

1974年（昭和49年）：着工開始
1982年（昭和57年）4月2日：富士IC - 小泉IC間開通、全線開通
2005年（平成17年）10月1日：日本道路公団からNEXCO中日本に移管
2010年（平成22年）6月28日：無料化社会実験開始
2011年（平成23年）6月19日：無料化社会実験終了
2012年（平成24年）4月1日：償還完了に伴い無料開放、道路管理者が中日本高速道路から国土交通省に移管
2012年（平成24年）4月14日：新富士IC開通、新東名高速道路と接続

インターチェンジなど

通行料金

全区間均一料金制で、西富士料金所での単純支払い方式でした。料金は本料金所通過時に発生し、富士 - 広見間の区間利用は無料でした。

2009年3月28日からETC時間帯割引が導入され、2010年6月28日から2011年6月19日までは高速道路無料化社会実験の対象路線として通行料金が無料でした。無料化社会実験終了後、無料開放まではETC割引制度が適用されました。

道路管理者

国土交通省 中部地方整備局 静岡国道事務所
（2012年3月31日までは中日本高速道路株式会社 東京支社富士保全・サービスセンターが管轄していました）

車線・最高[[速度]]

全線が片側2車線で、一部区間を除き最高[[速度]]は80km/hです。

交通量

道路交通センサスによると、無料化社会実験が行われていた平成22年度調査期間中も、交通量の変動が見られました。

脚注

関連項目

日本の高速道路一覧
中部地方の道路一覧
その他の[[自動車専用道路一覧]]
日本の一般有料道路一覧
無料開放された道路一覧

外部リンク

国土交通省 中部地方整備局 静岡国道事務所
富士市
富士宮市

もう一度検索