西枇杷島町

西枇杷島町

西枇杷島町（にしびわじまちょう）は、かつて愛知県西春日井郡に位置していた町です。2005年7月7日に清洲町、新川町との合併を経て、清須市の一部となりました。

地理

町域は庄内川と新川という二つの河川によって特徴づけられています。これらの河川は、町の景観を形成するだけでなく、歴史的にも重要な役割を果たしてきました。

歴史

西枇杷島町の歴史は古く、室町時代には小田井城が存在しました。江戸時代には、名古屋城と清洲城を結ぶ街道沿いに位置し、「下小田井の市」（枇杷島市場）は、江戸の神田や大阪の天満と並ぶ日本三大市場の一つとして名を馳せました。近世には問屋街として発展し、商業の中心地として繁栄しました。

また、1959年には鉄筋コンクリート造としては日本初となる歩道橋、西枇杷島町横断歩道橋が竣工しました。さらに、1978年にはカレーハウスCoCo壱番屋の1号店が開店し、この地は新たな歴史を刻みました。

沿革

1889年（明治22年）10月1日 - 町村制の施行により、西春日井郡下小田井村と小場塚新田村の区域が合併し、西枇杷島村として発足。
2000年（平成12年） - 東海豪雨による甚大な被害を受ける。
2002年（平成14年）4月17日～9月26日 - 西春日井郡7町による合併問題研究会が設置され、7町による合併が検討される。しかし、7月10日、西枇杷島町において名古屋市との合併を求める住民発議が議会で否決。
2003年（平成15年）
2月20日 - 豊山町が合併協議から離脱。
12月31日 - 西春日井郡6町合併協議会が解散。
2005年（平成17年）7月7日 - 西春日井郡清洲町、新川町と合併し、清須市が発足。同日、西枇杷島町は廃止。

行政

西枇杷島町の最後の町長は加藤静治氏が務めました。

経済

企業

西枇杷島町には、以下のような企業が拠点を置いていました。

明電舎
ナカモ
明治チューインガム
東海理化電機製作所 - かつては本社が置かれていました。

教育

中学校

西枇杷島町立西枇杷島中学校

小学校

西枇杷島町立西枇杷島小学校
西枇杷島町立古城小学校

交通

鉄道

東海旅客鉄道（JR東海）
東海道本線：枇杷島駅
名古屋鉄道
名古屋本線：西枇杷島駅、二ツ杁駅
犬山線：下小田井駅
JR東海交通事業
城北線：枇杷島駅

道路

一般国道
国道22号（名岐バイパス）
主要地方道
愛知県道67号名古屋祖父江線（岐阜街道、鮎鮨街道）
一般県道
愛知県道126号給父西枇杷島線（美濃街道）
愛知県道141号枇杷島停車場線
愛知県道162号松河戸西枇杷島線

文化

祭礼

西枇杷島まつり：約200年の歴史を持ち、5台の山車が美濃路を行き来します。毎年6月第1週の土日に開催され、土曜の夜には庄内川河川敷で約3000発の花火が打ち上げられます。

映画館

西枇劇場：かつて存在した映画館です。

スポーツ

東海理化硬式野球部：社会人野球の企業チーム。1980年に本拠地を音羽町（現・豊川市）に移転。

著名な出身者

若前田英一朗：1950年代〜1960年代に活躍した大相撲力士。
堀江しのぶ：タレント、女優として活躍。

脚注

[脚注の説明]

参考文献

『尾張名所図会』 第二巻 枇杷嶋

外部リンク

西枇杷島町ホームページ（2005/06/07アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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