西江

西江の概要について

西江（せいこう）は中国の華南地域を流れる大河で、珠江水系の最大の支流です。その全長は約2,075キロ[[メートル]]で、中国国内では長江と黄河に次いで3番目の長さを誇ります。流域面積は353,100平方キロ[[メートル]]に達し、雲南省、貴州省、広西チワン族自治区、広東省、湖南省の5つの省および自治区に加え、ベトナムの北東部にも広がっています。

流路の詳細

西江の源は雲南省の曲靖市に位置する馬雄山で、ここから北へ流れる南盤江が始まります。この南盤江は雲貴高原の峡谷を経て、貴州省の双江口で左岸の支流である北盤江と合流し、紅水河に変わります。さらに紅水河は丘陵を流れ、象州県で右岸の支流柳江が合流し、次に黔江となります。熟知されているように、黔江は比較的短い区間を経て潯江と改名し、最終的には西江へと至ります。

西江は梧州市を過ぎ広東省へ入ってから、支流の北江や綏江と合流し、最終的には広州市の三角州で分流し南シナ海に注ぎます。

流域の地勢

西江の流域は南嶺山脈や苗嶺山脈から烏蒙山脈、雲南省の各山系に囲まれています。流域全体の総面積の約77.8%は珠江流域に相当し、高い部分から低い部分まで変化に富んだ地形が広がっています。上流部では雲貴高原の高さが際立ち、中流から下流にかけては再び低山丘陵や盆地が現れます。この地域特有のカルスト地形が、独特な景観を形成しています。

流域は温和な亜熱帯気候に属し、豊富な降水量を享受しています。年平均気温は14℃から22℃、年平均降水量は1,370ミリメートルで流域内の水量は非常に豊かです。

社会と経済

西江流域の人口は6000万人を超え、多くが農業従事者です。チワン族を始めとするさまざまな少数民族が生活しており、彼らは上流や中流に多く集まります。また、特に淡水の水上生活を営む蜑家が地域に存在し独特の文化を持っています。

農業は流域の重要な産業で、特に上流部では葉タバコが盛んに栽培されています。中流から下流にかけては、糖業や多様な果物の栽培が行われており地域経済への貢献が顕著です。また、西江の上流域は非鉄金属の鉱山地帯としても注目されており、炭鉱も広がっています。

このように西江は、自然の美しさと豊かな資源、さらに多様な文化を持つ地域であり、その存在は地域経済や生活に重要な役割を果たしています。

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