西田司

西田 司（にしだ まもる）のプロフィール

西田司は、1928年5月13日に愛媛県喜多郡長浜町（現在の大洲市）で誕生しました。彼の政治的なキャリアは、長浜町議会議員としての当選から始まりました。その後、町議会議長を経て、1963年には県内最年少の町長に選出されました。彼はこの役職を3期12年間にわたり務めました。

国政への進出と政党活動

1976年に行われた第34回衆議院議員総選挙において、西田は高橋英吉の地盤を引き継ぐ形で無所属で立候補し、見事初当選を果たしました。彼の当選同期には愛知和男や鳩山邦夫などの著名な政治家が名を連ねています。議員としての活動が本格化した後、自由民主党に入党し、木曜クラブに加わりました。

1980年の選挙では次点で落選しましたが、1983年の選挙ではトップ当選を果たしました。1970年代末から1980年代にかけて、彼は穏やかな政治姿勢で多くの有権者に支持を受けました。

内閣での役職と政策

1990年、西田は第2次海部改造内閣において国土庁長官に任命され、これが初の入閣となりました。彼はその後、雲仙普賢岳の噴火災害に対処するため、3度現地を訪問し、衆参両院で初の災害報告演説を行いました。この活動は、彼の政治家としての資質を示した重要な出来事となります。

1998年には、内閣官房長官の野中広務のもとで自治大臣及び国家公安委員会委員長に就任しました。しかし、翌年には自由党幹事長の野田毅にその地位を譲り辞任しました。この時期、地域のための施策、特に愛媛県の知事選挙において加戸守行を支援し、高速道路の南予延伸の問題にも取り組みました。

晩年と功績

2000年に再び自治大臣と国家公安委員会委員長に任命され、2002年には勲一等旭日大綬章を受章しました。政治家としての最後の頃は、73歳の定年制に従い2003年の衆議院選挙に出馬せず、政界を引退します。引退後は、愛媛県においての功績が認められ、2005年には県功労賞を受賞し、2008年には大洲市から名誉市民としての称号を授与されました。

2014年5月9日、西田は肺炎により85歳で逝去しました。彼の葬儀は大洲市の主催で行われ、多くの市民が彼の功績を偲びました。

家族

西田には家族がいます。父は元愛媛県議会議長の西田唯次であり、長男の洋一は愛媛県議会議員を務めていました。また、次男の弘二は株式会社西田興産の社長であり、西田は生前同社の大株主でした。彼の家族もまた、地域社会において重要な役割を果たしてきました。

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