西都インターチェンジ

西都インターチェンジ：東九州自動車道の要衝

宮崎県西都市と児湯郡新富町の境に位置する西都インターチェンジ（さいとインターチェンジ）は、東九州自動車道に属する重要なインターチェンジです。児湯郡新富町に料金所が設置されています。

歴史をたどる

西都ICは、2001年3月31日、宮崎西ICとの区間開通により供用開始されました。その後、2005年には高鍋IC～西都IC間の東九州自動車道新設工事が事業認定され、2010年7月17日にこの区間が開通したことで、西都ICのアクセス性は大きく向上しました。開通後も改良工事が行われ、2009年には西都IC～宮崎西IC間が全面通行止めとなる工事が実施されました。

2014年には、高速バス路線「ひむか号」（宮崎～延岡線）の運行開始に伴い、西都ICにバス停が設置されました。しかし、2021年3月31日をもって「ひむか号」と別府・大分～宮崎間の「パシフィックライナー」が廃止されたため、現在はバスの停車は行われていません。

周辺環境とアクセス

西都IC周辺には、歴史的な史跡や観光スポット、そして重要な軍事施設が点在しています。西都原古墳群、国鉄妻線黒生野駅跡、都於郡城址、佐土原城といった歴史的建造物に加え、航空自衛隊新田原基地も近隣にあります。基地の離着陸する自衛隊機がインターチェンジ区間上空を頻繁に通過することから、独自の「わき見注意」看板が設置されているのも特徴です。

道路接続と料金所

西都ICは、宮崎県道321号西都インター線と直接接続しています。間接的には国道219号春田バイパス（宮崎東環状道路）にも接続しており、県道321号がその役割を担っています。料金所は入口2ブース（ETC専用1、混在1）、出口2ブース（ETC専用1、一般1）の計4ブースから構成されています。

ランプ構造の変遷

開通当初、西都ICの入口・出口ランプは本線が大きくカーブして料金所に直結する構造でしたが、2009年の東九州自動車道改良工事と同時にランプの改築が行われました。現在のランプ構造は、開通当時の入口ランプを転用したものが一部残されているなど、歴史的な経緯をうかがわせる痕跡も見られます。

まとめ

西都インターチェンジは、東九州自動車道の重要な拠点として、地域経済や交通の要衝となっています。歴史的建造物や軍事施設といった周辺環境も相まって、独特の雰囲気を持つインターチェンジと言えるでしょう。今後も、地域の交通インフラとして、重要な役割を果たしていくことが期待されます。

もう一度検索