西頴娃駅

西頴娃駅について

西頴娃駅（にしえいえき）は、鹿児島県南九州市頴娃町牧之内に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）指宿枕崎線の駅です。頴娃地区の中心に最も近く、乗降客が多い駅として知られています。

歴史

西頴娃駅の歴史は、1960年（昭和35年）3月22日に国鉄指宿線（現在の指宿枕崎線）が山川駅から当駅まで延伸された際に、終着駅として開業したことから始まります。その後、1963年（昭和38年）10月31日に指宿枕崎線が当駅から枕崎駅まで延伸されたことにより、途中駅となりました。1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いが廃止され、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR九州の駅となりました。また、1994年（平成6年）6月3日には、JR九州で最後まで残っていた腕木式信号機が使用終了となりました。

駅構造

西頴娃駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換や折り返しが可能です。ホームの頴娃方端から駅舎へは構内踏切（遮断機なし）が伸びています。駅舎側が1番のりばとなっています。小ぶりなコンクリート製の駅舎が特徴で、山川駅から先の区間では、当駅と枕崎駅のみに駅舎が残っています。駅名標は独自のデザインに更新されており、開聞岳と池田湖を泳ぐ怪獣イッシーが描かれています。

西頴娃駅は簡易委託駅ですが、土日祝日や年末年始は無人となります。駅舎内の窓口では常備券が販売されており、手売りの入場券も購入することができます。指宿枕崎線において、山川駅と枕崎駅の間で唯一列車交換設備を有しており、運行上の重要な拠点となっています。指宿方面からの折り返し列車も設定されており、2番のりばから発車します。

過去には、1980年代にDD16形ディーゼル機関車と客車、トロッコ車両を使用した臨時トロッコ[[列車]]「アドベンチャー号」（後の「TORO-Q」）や、2007年頃に運転されていた鹿児島中央 - 西頴娃間の普通列車「いせえび号」が、当駅で山川駅方面へ折り返していました。特に「アドベンチャー号」は、当駅で機回し作業も行われていました。

のりば

利用状況

2015年度の1日平均乗車人員は76人です。

駅周辺

西頴娃駅周辺は、頴娃地区の中心街で、市役所支所や高校などが近くにあります。主な施設として、南九州市役所頴娃支所（旧頴娃町役場）、鹿児島県立頴娃高等学校、南九州市立頴娃中学校、西頴娃郵便局、国道226号などがあります。

その他

かつて土日祝日に下り片道のみ運行されていた愛称付き普通列車「いせえび号」は、現JRにおける日本最南端の愛称付き列車でした。この愛称は、鹿児島県大隅・薩摩両半島で盛んな養殖イセエビに由来しており、JR九州企画商品「日帰りグルメきっぷ」の定番コースであった、水成川駅近くの割烹旅館「いせえび荘」への行楽客の利便性を図ったものでした。

なお、山川駅までは「錦江」などの愛称を持つ急行や快速列車が多数乗り入れていました。1970年代には枕崎発の急行「錦江」が設定されていましたが、枕崎駅 - 当駅 - 山川駅間は普通列車として運転されていました。1985年3月時点では、枕崎発の快速「いぶすき」が上り1本設定されていました。

当駅で使用されていた腕木式信号機は、JR九州で最後まで残っていたものであり、その歴史的価値を記念して門司港駅で保存されています。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■指宿枕崎線

頴娃駅 - 西頴娃駅 - 御領駅

脚注

[1]

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

西頴娃駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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