言問通り

言問通りについて

言問通りは、東京都文京区の本郷弥生交差点から隅田川に架かる言問橋に至る道路の通称です。この道路は、1962年4月25日に東京都によって通称道路名が設定され、整理番号39として登録されました。言問通りの西側は文京区小石川まで、東側は水戸街道（国道6号）と三ツ目通りに接続しており、都内を東西に横断する重要な役割を担っています。

道路構成

言問通りは、全線が東京都道319号環状三号線の一部を構成しています。ただし、起点から谷中六丁目交差点までは支線となっています。また、言問橋を挟む西詰と東詰の間は国道6号として指定されています。

主な交差道路

言問通りは、以下の主要な道路と交差しています。

白山通り - 西片交差点
本郷通り（国道17号） - 本郷弥生交差点
不忍通り（東京都道437号秋葉原雑司ヶ谷線） - 根津一丁目
東京都道452号神田白山線 - 上野桜木交差点
尾竹橋通り（東京都道313号上野尾竹橋線） - 鶯谷駅前
昭和通り（国道4号）・清洲橋通り - 入谷
左衛門橋通り - 中入谷
かっぱ橋道具街通り - 金竜小学校前
国際通り（東京都道462号蔵前三ノ輪線） - 西浅草三丁目
江戸通り（国道6号）・吉野通り（東京都道464号言問橋南千住線）・橋場通り（東京都道314号言問大谷田線） - 言問橋西詰
水戸街道（国道6号） - 言問橋東詰交差点
三ツ目通り（東京都道319号環状三号線） - 言問橋東詰交差点

周辺の駅と鉄道

言問通り沿いには、以下の駅や鉄道が利用可能です。

東大前駅（東京メトロ南北線）
根津駅（東京メトロ千代田線）
鶯谷駅（JR山手線）
入谷駅（東京メトロ日比谷線）

名前と由来

言問通りの名前は、終点である言問橋に由来します。言問橋の名前は、平安時代の歌人、在原業平の歌にちなんでいます。彼は都を離れ、隅田川のほとりに左遷された際、都の恋人を偲んで歌を詠んだと伝えられています。その歌とは、

名にしおはば いざ言問はむ 都鳥 わが思う人は ありやなしやと

というものであり、この歌の「言問」が橋の名前、ひいては通りの名前の由来となっています。

俗称とトリビア

言問通りは東京大学の本郷キャンパスと弥生キャンパスを分断しており、この部分を学生たちは「ドーバー海峡」と呼んでいます。
西側の終端である西片交差点のすぐ先にある「こんにゃくえんま前交差点」は、厳密には言問通りに含まれませんが、便宜的に言問通りと呼ばれることもあります。
東側の終端である言問橋東詰交差点の先は江東区に入り、かつて洲崎と呼ばれた地域に至ります。この道はかつて吉原と洲崎の遊郭を結ぶ道であり、大門通りと呼ばれていました。現在でも、土手通りから馬道通りを経由して言問通りを進むことで、その道筋を辿ることができます。
言問橋東詰交差点から南、江東区に入るまでの区間は、地元では便宜的に大門通りと呼ばれることがあります。

言問通りは、歴史と文化を感じさせるだけでなく、都内を東西に繋ぐ重要な交通路としての役割も担っています。

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