諫早直孝

諫早直孝（いさはや なおのり）

諫早直孝は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけて活躍した武士で、諫早鍋島家（諫早氏）の2代目当主です。

生涯

天正4年（1576年）、龍造寺家晴の子として生まれました。兄の清直が父・家晴と不和になったため、直孝が家督を相続することとなりました。この時、地名を「伊佐早」から「諫早」に改め、龍造寺姓から諫早姓に改姓しました。

諫早氏は、佐賀藩において親類同格（龍造寺四家）として遇され、藩の中核を担い藩政に深く関わりました。直孝は、その中心人物として藩の発展に尽力しました。

寛永14年（1637年）に亡くなり、跡は子の茂敬が継ぎました。墓所は、諫早氏代々の墓がある諫早市天祐寺にあります。

系譜

父: 龍造寺家晴（?-1613）
母: 不詳
正室: 松壽院 - 龍造寺政家の娘
継室: 彦菊 - 長寿院、鍋島直茂の三女

男子: 諫早茂敬（1608-1652）
生母不明の子女
女子: 鍋島茂和正室
女子: 彦宮 - 鍋島勝茂養女、鍋島常貞室

補足

諫早直孝は、激動の時代を生き抜き、諫早家の基礎を築いた人物と言えるでしょう。龍造寺氏から諫早氏への改姓、佐賀藩における重責、そしてその一族の系譜は、当時の武士社会を理解する上で重要な手がかりとなります。

出典

諫早家系事蹟 諫早史談会
『萩藩閥閲録』巻103「諫早清左衛門」

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