諫早茂行

諫早茂行（いさはや しげゆき）

諫早茂行は、江戸時代中期の武士で、肥前国佐賀藩の藩士でした。諫早鍋島家（諫早氏）の8代目当主として知られています。

生涯

正徳4年（1714年）、7代当主である諫早茂晴の次男として生まれました。享保17年（1732年）に家督を継ぎ、8代当主となりました。

寛延2年（1751年）12月、藩の世継問題に関与したことが不適切であるとして、領地の一部である地米四千石（石高換算で一万石）を減らされ、蟄居を命じられました。これにより、家督を子の行孝に譲ることになりました。

この処分に不満を抱いた家臣や百姓たちは、財政的な困窮を理由に幕府への直訴を企てました。この出来事は「諫早騒動」として知られています。隠居後は茂綿と名前を改め、「愚生」と号しました。

明和2年（1765年）に亡くなりました。享年は不明です。その後、子である行孝が9代、茂成が10代、茂図が11代の当主となりました。

系譜

父：諫早茂晴（1680-1736）
母：於福 - 諫早茂元の娘
室：山伏王円坊の妹
男子：諫早行孝（1736-1753）
室：松本政右衛門の娘
男子：諫早茂成（1743-1769）
生母不明の子女
三男：諫早茂図（1747-1815）

参考文献

文道全則　武威是備　「諫早家ゆかりの品々展」　図録
物語藩史第八巻（兒玉幸多、北島正元著　新人物往来社）p69
* 諫早市史

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