警察職員
警察職員について
警察職員（けいさつしょくいん）とは、日本の警察機関に属する国家公務員及び地方公務員の総称を指します。この言葉には、警察官はもちろんのこと、皇宮護衛官や警察庁の事務官、技官なども含まれます。警察機関の中でも地方公務員の中である都道府県警察職員は、一般に「地方警察職員」と称されます。ただし、一部の都道府県警察では、より狭い意味で事務職員だけを指して「警察職員」と呼ぶケースも存在します。
職員の分類
警察職員は大きく分けて以下のカテゴリに分類されます：
1. 警察庁の職員（国家公務員）
- 警察庁警察官
- 皇宮護衛官
- 警察庁事務官、警察庁技官、その他の職員
2. 都道府県警察の職員（地方公務員）
- 地方警務官：警視正以上の階級を有する警察官
- 地方警察職員：警察官とそれ以外の職員に分かれます。特に、警察官たる地方警察職員と警察官以外の地方警察職員が存在します。
警察職員の定員とその内訳
令和2年度（2020年4月 - 2021年3月）の時点で、警察職員の総数は296,412人でした。この内訳は以下の通りです：
警察庁の職員数は7,995人で、その中で警察官が2,179人、皇宮護衛官が932人、そして事務官・技官が4,884人を占めています。また、都道府県警察の職員は288,417人に達し、その内訳は警察官259,999人、警察官以外の職員28,418人となっています。
警察職員の任免
警察職員の任免は、主に警察法に基づいて行われます。
- - 警察庁の職員
- 警察庁長官以外の職員は、警察庁長官が任免します。
- - 都道府県警察の職員
- 警察官以外の地方警察職員は、警視総監または警察本部長が都道府県公安委員会の意見を聞いて任免します。
警察官以外の地方警察職員
警察官以外の地方警察職員については、全国的に統一された呼称が存在しないため、各都道府県の判断で異なる名称が用いられています。これには「警察一般職員」、「警察行政職員」、「警察事務職員」などが含まれます。
彼らは、警察通信、鑑識、広報、会計、施設管理、統計、窓口業務などの多様な業務に従事しています。しかし、警察官が行うことができる権限、例えば武器の使用や捜査などは行使できません。こうした役職の中で、警視総監や警察本部長といったポジションは警察官によって占められています。
なお、警察官の給料は公安職の給料表が適用される一方で、警察官以外の職員には行政職の給料表が適用される点も重要です。また、警察官と同様に、職員団体を結成したり、加入することは認められていません。
まとめ
警察職員は日本の公的セクターにおいて重要な役割を果たしており、その職域は多岐にわたります。法律によって任免のプロセスが厳格に定められており、各職種の特性に応じた業務を行っています。
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