湘黔線

湘黔線について

湘黔線は、中国国鉄が運営する鉄道路線で、湖南省株洲市から貴州省貴陽市を結んでいます。全長905kmの路線は、中国の内陸部を東西に横断し、地域の経済発展と人々の移動を支える重要な役割を担っています。

路線の概要

湘黔線は、株洲駅から西に向かって湘潭、婁底、懐化などの都市を経由し、貴州省に入ります。その後、玉屏、凱里、貴定を経由して終点の貴陽駅に到達します。路線の大部分は広鉄集団が管轄していますが、大龍駅以西は成都局の管轄となっています。全線が電化された複線で、高速かつ効率的な輸送を可能にしています。株洲～田心間は京広線と、貴定～貴陽間は黔桂線と線路を共有しています。

2006年末に滬昆線の一部となったことで、より広域な輸送ネットワークに組み込まれました。

歴史

湘黔線の建設は、1936年に測量が開始されたものの、様々な理由で中断されました。本格的な建設が開始されたのは1958年8月です。しかし、その後も中断期間があり、最終的に全線開通したのは1972年10月でした。正式な運用が開始されたのは1975年です。

1999年1月19日には全線の電化が完了し、2001年12月には婁底～貴陽間の電化複線化が完了しました。このうち、懐化～貴定間の複線化と婁底～懐化間の電化・複線化は、日本からのODA（政府開発援助）によって実現しました。この日本からの支援は、路線全体の近代化に大きく貢献しました。

2006年12月31日には、滬杭線、浙贛線、貴昆線と合併し、滬昆線の一部となりました。

駅一覧

湘黔線には以下の駅があります。

株洲 - 田心 - 株洲北 - 十里沖 - 湘潭東 - 湘潭 - 姜畬 - 雲湖橋 - 向韶 - 湘郷 - 双江 - 普安堂 - 棋梓橋 - 勝昔橋 - 婁底東 - 婁底 - 百畝井 - 楊市 - 漣源 - 荷葉 - 石泉 - 金竹山 - 冷水江東 - 冷水江西 - 新化 - 金灘 - 西河 - 横陽山 - 団結山 - 安化 - 渠江 - 煙渓 - 新勝利 - 低荘 - 川水 - 漵浦 - 思蒙 - 大江口 - 辰渓 - 小龍門 - 花橋鎮 - 瀘陽 - 懐化東 - 懐化 - 公坪 - 芷江西 - 冷水鋪 - 波洲 - 新晃 - 大龍 - 玉屏 - 羊坪 - 青渓 - 蕉渓 - 老王洞 - 鎮遠 - 水花 - 施秉 - 黄平 - 宝老山 - 加労 - 桐木寨 - 凱里 - 六箇鶏 - 凱里西 - 馬場坪 - 福泉 - 黄絲 - 半辺街 - 貴定 - 高坪鋪 - 麻芝鋪 - 龍里 - 大土 - 谷立 - 貴陽南 - 貴陽

これらの駅は、それぞれの地域における重要な交通拠点となっており、人々の生活を支えています。

接続路線

湘黔線は、複数の主要路線と接続しており、中国各地へのアクセスを容易にしています。主な接続路線は以下の通りです。

株洲駅：京広線、（浙贛線）
向韶駅：韶山線
婁底駅：洛湛線（益永線）
懐化駅：渝懐線、焦柳線（南懐化駅へ連絡線）
貴定駅：黔桂線
貴陽駅：川黔線、（貴昆線）

これらの接続路線を通じて、旅客や貨物は中国各地へ効率的に輸送されています。

外部リンク

数十年らいの願いがかなったーー湘黔鉄道の建設（日中愛好協会（正統）-桃源郷）（日本語）

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