赤川戇助

赤川 戊助の生涯

赤川戊助（あかがわこうすけ）は1843年11月30日に生まれ、1921年1月20日にこの世を去りました。出身は長州藩士の家系であり、父は藩医の赤川玄悦でした。藩校の明倫館および医学館の好生堂で学び、文久1年（1861年）から国政に関与するようになりました。

志と行動

文久3年（1863年）5月、戊助は下関事件に参加し、その後、中山忠光の指導のもと京都へ向かうも、フランス海軍の攻撃に遭い一度萩に戻ります。同年10月には同志とともに膺懲隊を結成し、以後、元治元年（1864年）には同隊の司令官として四国艦隊の下関砲撃事件に参加。その後、長州藩内では主戦派と恭順派の争いが続き、戊助は主戦派に加わりました。

明治への道

戊助の活躍は続き、慶応2年（1866年）の第二次長州征討では膺懲隊を指揮し、戦闘で活躍しました。明治元年（1868年）には膺懲隊と第二奇兵隊が合併し、健武隊として再編成されますが、翌年の藩内の軍制改革により解散します。その後、戊助は明治政府に仕官し、宇和島県権典事、さらには様々な役職を歴任します。

秋田県令としての苦難

1883年3月には秋田県令に就任しますが、中央政府と県会との調整に悩み、彼の能力が発揮できない状況が続きました。1886年2月には非職となりますが、1888年7月には東京府の島司として再び公職に就きます。1890年11月に依願退職となった後、様々な神社での宮司職に転職し、1902年には廣田神社の宮司に就任。さらに松尾神社の宮司を経て、1907年に長田神社の宮司に就任し、そのまま在任中に生涯を閉じました。

戊助の遺産

赤川戊助の事績は彼の生涯にわたり、政治や神職としての役割を果たし続けました。彼が築いてきた歴史は、幕末から明治への変革期における重要な一部分を占めています。彼の名前は今も多くの文献や研究に残っており、当時の社会情勢と人々の思いを伝えています。

参考文献

• - 歴代知事編纂会『新編日本の歴代知事』
• - 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』
• - 家臣人名事典編纂委員会編『三百藩家臣人名事典 6』
• - アジア歴史資料センター提供の資料

赤川戊助の業績は、常に変化する時代の中で重要な役割を果たし続けたことを示しています。

もう一度検索