速見インターチェンジ

速見IC：東九州自動車道と日出バイパスの要衝

大分県速見郡日出町南畑に位置する速見インターチェンジ（速見IC）は、東九州自動車道（宇佐別府道路の終点）と日出バイパスの重要な接続点です。複雑なジャンクション構造を持ち、周辺道路網へのアクセスを担う役割を担っています。

歴史と変遷

速見ICは、1993年の宇佐別府道路開通と同時に供用を開始しました。当初は東九州自動車道の北側区間の終点、そして大分自動車道速見支線の終点でもありました。その後、1994年には大分自動車道日出JCT - 速見IC間が開通し、2002年には日出バイパス開通により、現在のようなJCTを兼ねた複雑なインターチェンジへと発展しました。

IC番号も幾度か変更されています。当初は「1」でしたが、2014年には「13」に、そして2018年には「9-4」に変更されました。これは、2015年にNEXCO西日本が宇佐別府道路と大分自動車道速見支線の名称を「東九州自動車道」に統一したことに伴う変更です。2018年には、大分自動車道速見支線と大分自動車道本線（速見IC - 日出JCT - 大分米良IC）の道路名も東九州自動車道に変更されました。

構造と機能

速見ICは、東九州自動車道と日出バイパスを直結する内包型のJCTとして機能しています。当初はシンプルなY字型でしたが、日出バイパスの開通により複雑な構造へと進化しました。東九州自動車道から日出町中心部、大分空港、国東市方面へのアクセス、そしてその逆方向へのアクセスにも利用されます。NEXCO西日本の情報サイトなどでは「速見IC・JCT」という呼称も使用されています。

気象条件と通行止め

別府湾からの空気が上昇し冷却されることで霧が発生しやすく、冬季には降雪も見られるため、積雪や濃霧による通行止めが頻繁に発生します。国土交通省のデータによると、2014年度には速見ICと日出JCT間で年間約271時間もの通行止めが発生しており、「災害・悪天候」部門で最悪の記録となりました。

料金所と周辺施設

速見ICの料金所には、大分県警察高速道路交通警察隊速見分駐隊が併設されています。料金所のブース数は、東九州自動車道入口・出口、日出バイパス入口・出口、日出バイパスと東九州自動車道間の相互乗り入れ部分でそれぞれ複数設置されています。ETC専用レーンと一般レーンが用意されています。日出バイパスのみ利用の場合も、速見ICで料金が徴収されます。

周辺には、九州自然動物公園アフリカンサファリや別府ゴルフ倶楽部などの施設があります。

接続道路

速見ICは、大分県道24号日出山香線に直接接続しています。間接的には国道10号にも接続しています。

日出バイパスの通行料金

日出バイパスの利用料金は、東九州自動車道の利用料金と合算して徴収されます。東九州自動車道から日出バイパスへ入る場合、出発地から速見ICまでの料金と日出バイパスの料金が合算され、日出バイパスから東九州自動車道へ入る場合も同様に、速見ICで通行券を受け取り、目的地での流出時に両方の料金が合算されます。日出バイパスのみの利用の場合は、速見ICで料金が徴収されます。日出ICには料金所はありません。

まとめ

速見ICは、地理的条件や歴史的経緯から複雑な構造と機能を持つインターチェンジです。周辺地域へのアクセスに重要な役割を果たしており、利用する際には、料金体系や気象状況に注意が必要です。

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