道の駅むかわ四季の館

北海道勇払郡むかわ町に位置する「道の駅むかわ四季の館」は、主要幹線である国道235号沿いに設置された地域拠点施設です。2003年 8月8日に「道の駅」として正式な登録を受け、以来、多くの利用者に親しまれています。この道の駅の最大の特色は、温泉施設「むかわ温泉四季の湯」を核とした、多様な機能を併せ持つ複合施設である点です。

歴史

「道の駅むかわ四季の館」の中心施設である温泉の歴史は、その登録よりも遡ります。1993年7月に温泉掘削のためのボーリングが開始され、同年10月には温泉水の湧出に成功しました。この湯は1994年7月の分析で塩化物強温泉であることが判明し、「鵡川温泉四季の湯」と命名されます。温泉開発の進展を受け、同年9月には温泉施設を中心とした「四季の館」建設計画が策定され、翌1995年11月には建設工事が着工されました。そして1997年4月27日、「四季の館」は開設の日を迎えます。施設の完成から6年後の2003年 8月10日には、「道の駅」としての指定を受けるとともに、交通の利便性を高める日高自動車道の鵡川インターチェンジが開通しました。さらに、2005年4月1日には宿泊機能を持つ「ホテル四季の風」が新たにオープンし、より滞在型の施設として充実しました。

施設概要

「道の駅むかわ四季の館」には、旅の疲れを癒やす温泉施設をはじめ、様々な設備が整っています。

- むかわ温泉「四季の湯」: 日帰り入浴が可能な温泉施設です（営業時間 10:00～21:00）。
- ホテル「四季の風」: ゆったりと滞在できる宿泊施設です。
- お食事処「たんぽぽ」: 地元の食材などを活かした食事を提供します（営業時間 11:00～21:00、ラストオーダー 20:00）。
- コーヒーショップ「四季」: 軽食や飲み物を提供しています（営業時間 11:00～17:30）。
- スポーツプラザ: 健康維持やリフレッシュのための施設です。

- プール: 平日 13:00～20:00、日・祝 10:00～20:00に利用できます。
- トレーニングジム: 平日 13:00～21:00、日・祝 10:00～21:00に利用できます。

- 情報端末: 周辺の観光情報、医療情報、他の道の駅に関する情報を提供します。
- まなびランド図書室: 静かに読書を楽しめるスペースです（営業時間 13:00～20:00）。
- その他: 会議やイベントに利用可能な貸し室・貸しホール（営業時間 9:00～22:00）も備えられています。

駐車場は普通車200台、大型車4台、身障者用2台が利用可能です。トイレ設備も充実しており、男性用（大3、小4）、女性用（5）、身障者用（1）が設置されており、このうち一部（男性大1、小2、女性2、身障者用1）は24時間利用が可能です。公衆電話も2台設置されています。

温泉について

「むかわ温泉四季の湯」の泉質は塩化物強温泉です。この温泉には、神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、疲労回復、冷え性、きりきず、やけどなど、多岐にわたる浴用の適応症があるとされています。一方で、急性疾患、重い心臓病、妊娠中など、利用を控えるべき浴用の禁忌症も定められています。

アクセスおよび周辺情報

道の駅へは、国道235号または北海道道10号千歳鵡川線を経由して直接アクセスできます。高速道路を利用する場合は、日高自動車道の鵡川インターチェンジが最寄りであり、インターチェンジ出口の案内標識にも当道の駅が示されています。公共交通機関としては、道南バス、むかわ町営バス、ジェイ・アール北海道バスが運行する「鵡川四季の館前」バス停留所が利用可能です。道の駅の周辺には、むかわ町役場やむかわ町鵡川厚生病院といった公共施設のほか、地元の物産を扱う「ぽぽんた市場」、鵡川が流れる鵡川橋、シシャモに関する施設「シシャモパーク」、日高本線の鵡川駅などがあり、散策や観光を楽しむことができます。

その他の特徴

「道の駅むかわ四季の館」は、利用者が安心して過ごせるよう、夜間を含めて警備員が配置されています。また、年中無休で営業しているため、いつでも立ち寄りやすい利便性を持っています。温泉、宿泊、食事、スポーツ、文化、情報提供といった多彩な機能が集約されており、地域住民の福祉向上はもちろんのこと、来訪者にとって魅力的な立ち寄りスポットとして、地域振興の一翼を担っています。

もう一度検索