重慶駅

重慶駅（菜園壩駅）について

重慶駅は、中華人民共和国重慶市渝中区に位置する、かつて重要な役割を担っていた中国国鉄の駅です。別名、菜園壩駅（さいえんばえき）とも呼ばれています。長らく重慶市の交通の要衝でしたが、2022年に旅客輸送業務を停止しました。

駅構造

重慶駅は、頭端式ホーム3面を持つ地上駅でした。各ホームは両側が使用可能で、中央には機回し線が設けられていました。駅の南側には広大なヤードが隣接していました。

所属路線

重慶駅は、以下の中国国鉄の路線に所属していました。

成渝旅客専用線: 本駅が終点。成都東駅からの距離は307km。
成渝線: 本駅が終点。成都駅からの距離は504km。
襄渝線: 本駅が終点。襄樊駅からの距離は899km。
川黔線: 本駅が起点。小南海駅までは成渝線と重複し、貴陽駅までの距離は423.6km。

利用状況

重慶駅は、かつては成渝線、襄渝線、川黔線の旅客を扱う一等駅でした。貨物輸送は重慶西駅（貨物駅）が担当していました。2009年4月時点では、88本の旅客列車が発着し、その多くが始発または終着列車でした。しかし、重慶北駅の開業以降、渝懐線や遂渝線を経由する列車は重慶北駅発着となり、2018年の重慶西駅開業も重なり、重慶駅の重要性は低下していきました。

駅周辺

重慶駅の周辺には、以下の施設がありました。

華鉄賓館
重慶バスターミナル
燕山大酒楼
富苑賓館
紅寧賓館
建設銀行
工商銀行
美渝大酒店
菜園壩インターチェンジ

歴史

重慶駅は、以下の歴史を辿ってきました。

1952年: 成渝線の開通に伴い開業。
1965年10月: 川黔線が運営開始。
1979年12月: 襄渝線が正式に運営開始。
2006年: 重慶北駅の開業に伴い、重要性が低下。
2015年12月26日: 成渝旅客専用線が開業。
2022年6月20日: 旅客営業を停止。

隣の駅

旅客営業停止時点での、重慶駅に隣接する駅は以下の通りでした。

成渝旅客専用線: 沙坪垻駅 - 重慶駅
成渝線: 重慶南駅（元：九龍坡駅） - 黄沙渓駅 - 重慶駅
襄渝線: 西永駅 - 梨樹湾駅 - 沙坪垻駅（元：重慶北駅） - 重慶駅
* 川黔線: 重慶駅 - 黄沙渓駅 - 重慶南駅

重慶駅は、長年にわたり重慶市の発展を支えてきた重要な駅でしたが、時代の流れとともにその役割を終えました。現在、駅施設がどうなっているかは不明ですが、その歴史は重慶市民の記憶に深く刻まれていることでしょう。

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