野口陽一

野口寅次郎とは

野口寅次郎（本名：野口陽一）は、1950年3月7日生まれ、東京都新宿区出身のお笑い芸人です。NTT関連会社に勤務する傍ら、「5時から芸人」「サラリーマン芸人」として、ものまね漫談を披露していました。現在は、車寅次郎の物真似を中心に活動しており、ボーイズバラエティ協会に所属しています。

芸人としてのキャリア

埼玉県立与野高等学校を卒業後、大学進学を断念し、フリーターを経てNTTグループ関連会社に就職。1979年、声帯模写の桜井長一郎が主催する、ものまねコンテストでグランプリを獲得したことがきっかけで、芸人の道を志すようになりました。

1980年には、牧伸二漫談教室に入門。その後、テレビ朝日の「ザ・テレビ演芸」に出演し、テニスプレーヤーのジョン・マッケンローの物真似で注目を集めます。しかし、緊張から酒を飲み、ネタを忘れて司会の横山やすしに激怒されたというエピソードも。その後、充電期間を経て、1993年には「お笑いのぐち組」を結成。1995年からは、江東区の銭湯で寄席を開催するなど、精力的に活動しました。また、柴又帝釈天で庚申の日に行われる「柴又こうしん演芸」の創始者でもあります。

車寅次郎の物真似でブレイク

1997年、ゆうばり映画祭の「寅さんなりきりコンテスト」で準優勝したことをきっかけに、車寅次郎の物真似でブレイク。1996年からは、「柴又寅さんガイド」として、毎月第2・第4土曜日に柴又のボランティアガイドを続けています。その活動が認められ、2002年には、故渥美清七回忌追悼献花式において、山田洋次監督から感謝状を贈られました。

2002年、プロ芸人集団「ボーイズバラエティ協会」に入会し、浅草東洋館や新宿末広亭などの寄席に出演。積極的に寅さんの物真似をメディアで披露しています。

近年の活動

2007年から2008年にかけては、ANAスカイホリデーのツアー企画で「寅さんを演じる感動案内人」として、柴又の案内を担当。2007年頃からは、柴又帝釈天の節分祭で豆まきのメンバーとしても参加しています。

2009年には、映画「アニと僕の夫婦喧嘩」に出演。2013年には、芸名を「野口寅次郎」に改名。2012年から2014年にかけては、東日本大震災の復興支援チャリティとして、都電荒川線で「都電ライブ」を開催しました。

2014年からは、金町消防署主催の文化財防火デーで、一日寅さん消防所長を務めています。2015年からは、毎月10日の「フーテンの日」に、寅さんの格好で帝釈天参道をアピールする活動も行っています。

2018年には、週刊「FLASH」で当時の片山さつき大臣とのツーショット写真が掲載され、2019年には週刊「エコノミスト」に掲載されました。同年には、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」で紹介され、金町消防署から10年間「一日寅さん消防隊長」を務めた功績で表彰されました。

2019年からは、自宅をセミナー室として開放し、ファン向けの「お笑い寅さん塾」を開講。新型コロナウイルス感染症の影響で一時中断しましたが、現在は再開しています。2021年には、柴又の老舗「川甚」の閉店に際し、寅さん映画のロケ地であったことをコメントし、メディアに取り上げられました。

2023年には、長野市で開催されたイベントで、新ネタ「平沢勝栄モノマネ」を披露し、本人から公認を得ました。

メディア出演

数多くのテレビ番組やラジオ番組にも出演しています。主な出演番組は以下の通りです。

フジテレビ「もしもツアーズ」「バイキング」「フルタチさん」
TOKYO MX「TOKYO BOY」
NHKラジオ第1「どよう楽市」
朝日放送「朝だ!生です旅サラダ」
BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」
テレビ東京「7スタLIVE」
NHKテレビ「NHK歌謡コンサート」
日本テレビ「天才!志村どうぶつ園」

野口寅次郎は、そのユニークな芸風と地域貢献活動で、多くの人に親しまれている芸人です。

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