金熙中

金熙中（キム・ヒジュン）

金熙中（キム・ヒジュン、金 熙中、1950年8月5日 - ）は、韓国の囲碁棋士。京畿道華城郡出身。韓国棋院に所属し、九段まで昇段。その卓越した棋力で棋王戦を2度制覇するなど、数々のタイトルを獲得し、1999年に引退。「早碁の名手」として、その名を囲碁史に刻んでいます。

経歴

金熙中は中学校2年生の時に父親から囲碁を学び始め、その才能を急速に開花させました。わずか1年後の1966年には韓国棋院の研究 generating articles となり、プロ棋士への道を歩み始めます。1969年に見事入段を果たし、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

1975年、金熙中はMBC杯国棋戦決勝で河燦錫を2-1で下し、自身初の棋戦優勝を飾ります。翌1976年には、棋王戦で当時「韓国のカミソリ」と恐れられた鄭昌鉉に挑戦。激戦の末、3-2で勝利し、初の棋王タイトルを獲得しました。1977年には金寅にタイトルを奪われますが、1978年には再び金寅から3-1で奪還し、その実力を示しました。

金熙中は、1970年代に金寅九段、金益英五段、申宗植六段、申彦澈二段、洪鐘賢八段、田永善七段らとともに「酒豪七傑」として名を連ね、その豪快な人柄でも知られていました。

1976年に五段、1980年に七段と順調に昇段を重ね、1987年にはKBS杯で準優勝。1989年には第1回テレビ囲碁アジア選手権戦に出場し、1回戦で武宮正樹と対戦しました。1991年に八段、1995年にはロッテ杯中韓囲碁対抗戦に出場。1996年にはLG杯世界棋王戦に出場し、1回戦で聶衛平と対戦。1997年に九段に昇段しました。

タイトル歴

MBC杯国棋戦: 1975年、1976年
棋王戦: 1976年、1978年

その他の棋歴

東洋証券杯世界選手権戦 ベスト4: 1989年、1990年
ロッテ杯中韓囲碁対抗戦:
1995年 0-2（×聶衛平、×劉小光）
KBS杯バドゥク王戦 準優勝: 1983年、1986年、1987年
* BCカード杯戦 準優勝: 1991年

金熙中は、その華麗な棋風と数々のタイトル獲得により、韓国囲碁界に大きな足跡を残しました。特に「早碁の名手」としての評価は高く、スピーディーで正確な打ち回しは多くのファンを魅了しました。引退後も、その功績は長く語り継がれています。

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