河燦錫

河燦錫（ハ・チャンソク）

河燦錫（ハ・チャンソク、하찬석、1948年12月20日 - 2010年9月14日）は、韓国の囲碁棋士です。慶尚南道陜川郡出身。韓国棋院と日本棋院に所属し、木谷實九段門下で腕を磨き、九段にまで昇りつめました。棋戦優勝5回、準優勝13回という輝かしい実績を残しています。

経歴

1964年、河燦錫は日本へ渡り、木谷實の内弟子となりました。日本棋院に所属し、「河本正夫」という日本名で活動を開始します。1967年に日本棋院初段となり、プロ棋士としての第一歩を踏み出しました。

1970年、兵役のために韓国へ帰国し、韓国棋院四段として再び活動を始めます。1973年には五段に昇段し、国手戦で趙南哲、王位戦で尹奇鉉という強豪を破り、見事タイトルを獲得しました。1970年代から1980年代にかけて、数々の棋戦で活躍し、その名を囲碁界に轟かせました。

1979年には、王位戦と国手戦でいずれも曺薫鉉への挑戦者となりましたが、いずれも敗れています。

1987年に八段、2003年には九段へと昇段。2006年には、中日韓三国囲棋元老戦に出場し、王汝南、羽根泰正といった往年の名棋士を相手に2連勝を飾りました。

タイトル歴

国手戦: 1973年、1974年
王位戦: 1973年
バッカス杯戦: 1984年
KBS杯バドゥク王戦: 1985年

その他の棋歴

棋王戦 準優勝: 1974年
MBC杯国棋戦 準優勝: 1975年
最高位戦 挑戦者: 1976年、1978年、1985年
国棋戦 挑戦者: 1978年
王座戦 準優勝: 1978年
覇王戦 挑戦者: 1979年
国手戦 挑戦者: 1979年
王位戦 挑戦者: 1979年
帝王戦 準優勝: 1984年
バッカス杯戦 準優勝: 1985年
* 中日韓三国囲棋元老戦: 2006年 2-0（○王汝南、○羽根泰正）

河燦錫は、韓国囲碁界の発展に大きく貢献した棋士の一人として、その功績は永く語り継がれるでしょう。

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