金田一温泉駅

金田一温泉駅（きんたいちおんせんえき）

金田一温泉駅は、岩手県二戸市金田一字水梨に位置する、IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線の駅です。盛岡方面からの列車は当駅までがIGRいわて銀河鉄道の管轄となり、北に隣接する目時駅からは青い森鉄道の管轄となります。ただし、乗務員や車両は両社を通して運用されています。

かつて日本国有鉄道（国鉄）および東日本旅客鉄道（JR東日本）時代には、特急「はつかり」の一部が停車していました（末期は1日1往復）。

歴史

1909年（明治42年）10月18日：鉄道院の金田一駅（きんたいちえき）として開業（運転業務のみ）。
1909年（明治42年）11月25日：旅客・貨物の取り扱いを開始。
1969年（昭和44年）12月16日：駅舎の改築落成式が挙行。
1973年（昭和48年）1月1日：貨物の取り扱いを廃止。
1983年（昭和58年）2月1日：荷物の取り扱いを廃止。駅員無配置駅となり、簡易委託化（金田一商工会が業務を受託）。金田一駅長が廃止され、北福岡駅長（のち二戸駅長）の管理下となる。
1987年（昭和62年）2月1日：金田一温泉駅に改称。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となる。
1992年（平成4年）7月：簡易委託の受託者が「金田一商工会」から二戸市のタクシー会社「玉川タクシー（現・玉川観光タクシー）」に変更。
1993年（平成5年）4月1日：簡易委託の受託者が「玉川タクシー」から「二戸市農協（現・JA新いわて）」に変更。
1998年（平成10年）4月：駅前に屋根付き駐輪場が設置。
2002年（平成14年）9月1日：いわて銀河鉄道への移管準備のため簡易委託を解除。
2002年（平成14年）12月1日：東北新幹線八戸延伸に伴い、JR東日本から分離されたIGRいわて銀河鉄道へ移管。特急「はつかり」の停車がなくなる。委託再開（委託先:金田一温泉駅協議会）。

駅構造

地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームがあります。各ホームは跨線橋で連絡しています。

二戸駅が管理する簡易委託駅であり、硬券の乗車券、補充券、入場券などを発売しています。駅舎はJR時代の鉄筋コンクリート平屋建てのものが現在も使用されていますが、IGRへの移管時に窓口の改造工事が行われ、現在の窓口が設置されました。

駅舎内には出札窓口があります。JR時代には北いわて農業協同組合（現・JA新いわて）のATMが設置されていましたが、2001年頃に撤去されました。

2010年12月4日から2011年7月31日まで、当駅を始発とする北上行き（東北本線直通）列車が6時30分に設定されていました。これは、八戸発の列車を当駅まで回送し、当駅始発に見直したものでした。その後、2011年8月1日からは運行区間がいわて沼宮内発に見直され、代替として6時25分に当駅始発の盛岡行き臨時列車が設定されました。現在では、当駅〜御堂間から盛岡以南の区間を利用する場合、いわて沼宮内駅で対面ホームに停車中の列車に乗り換えるように案内されています。なお、盛岡行き臨時列車は後に定期列車化されています。

のりば

駅のホームは以下の通りです。

利用状況

IGRいわて銀河鉄道によると、2023年度（令和5年度）の1日平均乗降人員は168人です。

駅周辺

駅前ロータリー
JRバス東北
軽米線：金田一温泉・軽米方面、二戸駅方面
二戸市コミュニティバス
秋葉 - 落合線（平日のみ運行）
野々上線（月曜・金曜運行）
落合線（火曜のみ運行）
釜沢線（木曜のみ運行）

その他

作家の内田百閒が、1951年（昭和26年）に「東北本線阿房列車」で金田一駅に停車した際に見た光景について記述しています。ホーム上の二つの駅名標は「きんたいち」と表記されていたものの、改札の上に新しく取り付けられた額には「きんだいち」（ローマ字も同様）と表記が異なっていたとのことです。ちなみに、隣の目時駅では隣駅は「きんたいち」と表記されていました。

駅前バスロータリー付近には、「パーク&ライド」利用者のための駐車場が設置されています。利用する際には駅窓口での申し込みが必要です。

隣の駅

IGRいわて銀河鉄道

■いわて銀河鉄道線

斗米駅 - 金田一温泉駅 - 目時駅

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