釜石線営業所

釜石線営業所について

釜石線営業所（かまいしせんえいぎょうしょ）は、岩手県の釜石駅に存在し、一般的にJR東日本盛岡支社に属していました。この営業所は、釜石線の運営と管理を行う重要な役割を担っていました。所長の役割は釜石駅長が兼任しており、地域の鉄道運営の中核をなしていました。

管轄区域

営業所が民間運営された期間における管轄路線は大変重要でした。釜石線は花巻駅から釜石駅までの区間を担当し、なおかつ山田線では岩手船越駅から釜石駅に至る区域も管理していました。しかし、2011年に発生した東日本大震災の影響を受け、山田線の一部が不通となりました。この不通区間は2019年3月23日に復旧し、その後三陸鉄道に移管されました。

組織構成

釜石線営業所は、運輸や設備の管理を行うためにいくつかの科で構成されていました。主な部門には、総務科と運輸科があり、特に運輸科には運転士が所属していました。また、営業所にはいくつかの派出所も存在し、釜石駅、小佐野駅、大槌駅、遠野駅がそれに該当します。小佐野駅は、JR東日本東北総合サービスに業務が委託されていました。

運転士の乗務範囲

運転士が担当する乗務範囲は多岐にわたります。釜石線の区間では花巻駅から釜石駅、さらに東北本線では花巻駅から盛岡駅、山田線では釜石駅から宮古駅に至るまで幅広くカバーしていました。SLの運転はそれに関わる盛岡運輸区の機関士が担当していました。

沿革

釜石線営業所の歴史は古く、当初は釜石機関区が設置されたのが1939年のことでした。その後、1941年には釜石機関区が昇格し、1949年には再度降格されるなど、数回の変遷を経ました。1950年には遠野・花巻支区が設立されました。また、1967年には釜石線でのSL牽引が廃止され、支区も消滅しました。

1987年には釜石運転区に改称し、その2年後に釜石運輸区が新たに発足しました。さらに1947年には釜石保線区が設置され、1995年の4月1日には釜石線営業所が正式に職務を開始しました。この時期には、管理駅や運転士、保線などの機能が統合され、運営の効率化が図られました。

2005年までには小佐野駅と大槌駅が業務委託され、大槌駅は釜石管理駅に統合されました。そして、2010年に行われた組織改革により、釜石線営業所の線路科が廃止されました。最終的に営業所は2016年3月26日に廃止され、その機能は釜石管理駅や遠野管理駅、運転士は盛岡運輸区釜石派出に移管されました。

釜石線営業所の歴史は、地域の鉄道運営において重要な役割を果たしており、多くの人々にとって沿線の生活を支える存在でした。

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