鈴蘭台西口駅

鈴蘭台西口駅：神戸電鉄粟生線の駅

神戸市北区鈴蘭台南町に位置する鈴蘭台西口駅は、神戸電鉄粟生線沿線にある駅です。駅番号はKB41。歴史を紐解くと、1937年、三木電気鉄道によって「鈴蘭ダンスホール前駅」として開業したことに始まります。駅名の由来となったダンスホールは、開業翌年には焼失してしまいましたが、その跡地には現在、神戸市立鈴蘭台小学校が建っています。その後、幾度かの改名を経て、1962年に現在の「鈴蘭台西口駅」となりました。

駅構造と設備

鈴蘭台西口駅は、単式ホーム1面1線のシンプルな構造の地上駅です。ホームの有効長は5両分。駅舎は粟生寄り、つまり粟生方面へ向かうホーム側に位置しています。特筆すべきは、駅の周辺が50パーミルの急勾配である点です。そのため、駅構内にはその勾配を示す標識が設置され、停車する列車の先頭車両は勾配に沿った角度で停止します。ホームの新開地寄りにはトンネルが隣接しており、地形の複雑さも伺えます。

駅務は遠隔システムにより管理されており、駅員は常駐していません。自動券売機、自動改札機、自動精算機、TVカメラ、インターホン、シャッターなどは、すべて遠隔操作で管理されています。そのため、駅員による巡回点検が実施されています。

利用状況と周辺環境

2022年度の1日あたりの乗車人員は約619人です。駅周辺には、神戸鈴蘭台西郵便局や神戸市立鈴蘭台小学校などの施設があり、住宅地の中心として機能しています。

隣の駅との距離と複線化

隣の西鈴蘭台駅まではわずか0.5kmと、粟生線の中でもっとも駅間が短い区間です。この鈴蘭台駅～西鈴蘭台駅間は単線ですが、利用客が多いことから複線化が望まれてきました。しかし、高い地価と複雑な地形による難工事の見込みから、実現の目処は立っていません。

まとめ

鈴蘭台西口駅は、歴史と変化に富む、地域に密着した駅です。急勾配という特徴的な地形や、駅周辺の環境、そして将来的な複線化の課題など、様々な要素が絡み合う、興味深い存在と言えるでしょう。今後も、地域の生活の基盤として、その役割を担い続けることでしょう。

隣の駅

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