鈴鹿市駅

鈴鹿市駅の概要

三重県鈴鹿市神戸一丁目にある鈴鹿市駅は、近畿日本鉄道（近鉄）鈴鹿線の駅として、駅番号L31が割り当てられています。鈴鹿市は市域が広く、市街地が分散している特性を持つ自治体ですが、当駅は市の行政機関が集まる市役所に最も近いことから、市の名前を冠する駅として位置づけられています。

歴史的変遷

当駅の歴史は、1925年12月20日に伊勢鉄道の神戸支線が開業した際に、「伊勢神戸駅」として始まりました。その後、会社の変遷に伴い、1926年には伊勢電気鉄道の駅に、1936年には参宮急行電鉄の駅となります。この際、神戸支線は伊勢神戸線と名称を改めています。さらに、1941年に関西急行鉄道の駅となり、路線名は神戸線へと変更されました。戦時中の鉄道事業者統合を経て、1944年6月1日に関西急行鉄道が近畿日本鉄道に改組されたことで、近鉄の駅となります。
駅名が現在の「鈴鹿市駅」に改称されたのは、1963年4月8日です。この日、路線が平田町駅まで延伸され、それに合わせて神戸線も鈴鹿線と改称されました。駅舎は1967年7月に改築され、駅ビルが完成しています。
近年の変化としては、2007年4月1日からICカード「PiTaPa」が使用可能となり、2015年7月1日には駅舎内にコンビニエンスストアが開業しました。この店舗スタッフが駅業務の一部を担う簡易委託駅となり、それに伴い改札内トイレの撤去や自動改札機の設置といった設備改修が行われました。

駅構造と設備

鈴鹿市駅は地上駅で、相対式ホームが2面2線配置されており、列車が行き違いを行うことが可能です。ホームの有効長は3両編成分に対応しています。
駅の管理形態は、白子駅が管轄する有人駅ですが、駅業務の一部は近鉄リテーリングに簡易委託されています。PiTaPaやICOCAに対応した自動改札機と、ICカードへのチャージや回数券カード対応の自動精算機が設置されています。
駅舎は2番のりば側にあり、反対側の1番のりばへは、平田町方面にある構内踏切を渡って連絡します。待合室は2番のりばに設置されています。以前は改札内にトイレがありましたが、構内店舗の開業時に撤去され、現在は店舗内のトイレを（一部時間帯を除き）利用する形になっています。

利用状況

「三重県統計書」によって、鈴鹿市駅の年間を通じた1日平均乗車人員のデータが公表されています。これらのデータから、当駅の利用状況がどのように推移してきたかを把握することができます。輸送実績や乗降人員調査結果なども利用状況を分析する上で参考となります。

駅周辺の環境

駅前にはロータリーがありますが、接続する道路の配置が複雑な形状をしています。これは、鈴鹿線が平田町駅まで延伸される以前の旧駅舎（現在のタクシー乗り場・駐車場付近に南北方向）と、現在の駅舎（東西方向）とで立地が大きく異なることが影響しているとされています。旧駅舎は木造平屋建てでした。

乗り入れバス路線

駅前からは、複数のバス路線が運行されています。

• - 三重交通バス: 市内を巡る02系統が発着しており、鈴鹿中央病院方面や白子駅西方面への便が利用できます。過去には近鉄四日市駅方面への路線もありましたが、運行は終了しています。
• - 鈴鹿市コミュニティバス: 庄内・神戸線が乗り入れており、長沢方面やジェフリーすずか方面への移動手段として利用可能です。

隣接駅

近畿日本鉄道鈴鹿線における、当駅の隣接駅は以下の通りです。

• - 柳駅 (L30) - 鈴鹿市駅 (L31) - 三日市駅 (L32)

停車する列車種別は、急行（下りのみ運転）と普通列車です。

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