長田駅 (神戸市営地下鉄)

長田駅：地域に根ざした神戸の地下駅

神戸市営地下鉄西神・山手線沿線に位置する長田駅は、兵庫県神戸市長田区にあり、駅番号はS08です。1983年6月17日の開業以来、地域住民の生活の足として重要な役割を担ってきました。駅イメージテーマは「石畳と鳥居」とされ、長田神社の近接性を示唆しています。1999年12月1日からは、地元住民の要望を受け「長田神社前」の副駅名も使用されるようになり、車内放送でも併称されています。

アクセスと接続

長田駅は地下駅で、地下1階にコンコースと改札口、地下2階に相対式ホーム2面2線を有しています。毎時8本の電車が運行されています。

他の鉄道路線との接続は、連絡通路でつながる阪神神戸高速線的高速長田駅が挙げられます。ただし、神戸電鉄の長田駅とは場所が大きく離れているため、乗り換えはできません。

歴史と変遷

長田駅は1983年の開業以来、地域住民の生活に貢献してきましたが、1995年の阪神・淡路大震災では被災し、一時不通となりました。しかし、2月16日には営業を再開、地域復興の象徴的な存在となりました。副駅名「長田神社前」の追加も、地域住民との密接な繋がりを示す出来事です。

駅周辺の環境

長田駅周辺は、古くからの住宅地が広がり、多くの学校が立地しています。駅北側には長田神社への参道である長田商店街があり、活気のある商業地となっています。

具体的には、長田区役所、兵庫県長田警察署、神戸市消防局長田消防署といった公共施設に加え、彩星工科高等学校（旧神戸村野工業高等学校）、兵庫県立長田高等学校・商業高等学校・青雲高等学校（3校併設）、兵庫県立兵庫高等学校・湊川高等学校（2校併設）、阪神自動車航空鉄道専門学校、神戸教育短期大学など多くの教育機関が近接しています。

また、神戸市立医療センター西市民病院などの医療機関、三井住友銀行長田駅出張所や姫路信用金庫神戸西支店といった金融機関、日本郵便神戸長田神社通郵便局なども駅周辺に集積しています。交通アクセスとしては、阪神高速31号神戸山手線の神戸長田出入口も近くにあります。さらに、神戸市営バスも地下鉄長田駅前停留所から多数の路線が運行されており、周辺地域へのアクセスも良好です。

駅の特色

改札内駅務員室の西側付近には、神戸市電で使われていた敷石が再利用されており、近年、当時の写真と共に説明板が設置されました。これは、駅の歴史と地域との繋がりを象徴する、興味深いものです。

利用状況

2022年度の1日平均乗車人員は約5,872人と報告されています。近年、利用者数は増加傾向にあり、地域における公共交通機関としての役割の重要性が示されています。

隣の駅

西神・山手線において、長田駅の隣駅は上沢駅（S07）と新長田駅（S09）です。

まとめ

長田駅は、単なる交通拠点というだけでなく、地域住民の生活に密着した、地域社会の中核を担う存在です。長田神社や商店街との一体感、そして周辺に集積する学校や公共施設の存在は、この駅の地域における重要性を物語っています。今後も、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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