長野県道31号長野大町線

長野県道31号長野大町線

長野県道31号長野大町線は、長野県長野市と大町市を結ぶ主要地方道です。この路線は、長野と大町を結ぶ古くからの「大町街道」を基にしており、1920年（大正9年）に県道として認定された、長野県内でも特に歴史の古い道路の一つです。

概要

この道路は、長野市中心部から北西方向へ進み、山間部を抜けて大町市へと至ります。起点の長野市街地から笹平トンネル東交差点までは国道19号と重複しており、また、バイパス路線として白馬長野有料道路も県道31号の一部となっています。長野県道33号白馬美麻線と合わせて「オリンピック道路」とも呼ばれ、長野オリンピックの際には、長野会場と白馬会場を結ぶ重要な役割を担いました。

長野市と大北地域（大町市・北安曇郡）を結ぶ道路としては、他に国道406号がありますが、未整備区間が多いため、この県道の交通量がより多くなっています。

歴史

この県道の起源は、1920年（大正9年）に認定された府県道長野大町線に遡ります。当初は、現在の国道19号との重複区間も県道31号の単独区間でしたが、後に長野飯田線のルート変更に伴い、国道との重複区間となりました。

大町市内の終点付近のルートは、かつて大町街道をそのまま進む形でしたが、2000年（平成12年）にルートが変更され、南借馬交差点に接続するようになりました。その後、2011年（平成23年）に国道148号の旧道区間が県道31号に編入され、大黒町交差点が正式な終点となりました。

路線データ

起点: 長野市中御所町
終点: 大町市字大町
重要な経過地: 更級郡信里村（現長野市）、上水内郡中条村（現長野市）、北安曇郡美麻村（現大町市）
実際の起点: 長野市中御所町4丁目（中御所交差点、国道19号・国道117号交点）
実際の終点: 大町市大町追分1508番の14地先（大黒町交差点、国道147号起点）
実延長: 37.2633 km
道路法第7条第1項該当号: 1号

路線状況

別名

西街道（中御所交差点 - 長野市七二会大安寺付近）
大町街道（長野市七二会大安寺付近 - 大黒町交差点）
オリンピック道路（安庭IC - 青具交差点）

バイパス

白馬長野有料道路

重複区間

国道19号（長野市中御所町・中御所交差点 - 長野市七二会・笹平トンネル東交差点）
長野県道36号信濃信州新線（上水内郡小川村高府 - 上水内郡小川村高府・高府交差点）

道の駅

道の駅中条
道の駅おがわ
道の駅ぽかぽかランド美麻

地理

通過する自治体

長野市
上水内郡小川村
大町市

交差する道路

長野市内

国道19号・国道117号（中御所交差点、起点）
長野県道405号川中島停車場線（小市交差点）
長野県道406号入山小市線（小市西交差点）
長野県道381号小松原川中島停車場線（両郡橋交差点）
国道19号 長野南バイパス（小松原トンネル西交差点）
長野県道86号戸隠篠ノ井線（村山交差点）
国道19号（笹平トンネル東交差点）
長野県道86号戸隠篠ノ井線（七二会大安寺東）
長野県道452号古屋敷境ノ沢線（中条）
長野県道475号信州新中条線（中条）

バイパス区間

安庭IC（信更町安庭＝バイパス起点）
国道19号（西街道）

小川村内

長野県道36号信濃信州新線
長野県道36号信濃信州新線（高府交差点）

大町市内

長野県道497号美麻八坂線（美麻）
長野県道33号白馬美麻線 オリンピック道路（青具交差点）
長野県道393号小島信濃木崎停車場線（新行交差点）
長野県道394号川口大町線（大町）
国道148号 大町バイパス（南借馬交差点）
長野県道45号扇沢大町線（文化会館入口交差点）
国道147号・長野県道474号信濃大町停車場線（大黒町交差点、終点）

沿線にある主な施設

JR信越本線 安茂里駅
犀川
小田切ダム
笹平ダム
土尻川
長野市中条支所
長野県長野西高等学校中条校
長野市立中条中学校
長野市立中条小学校
小川村役場
小川村立小川中学校
小川村立小川小学校

まとめ

長野県道31号長野大町線は、長野市と大町市を結ぶ重要な道路であり、地域住民の生活を支えるだけでなく、観光客にとっても魅力的なルートとなっています。歴史的な背景や、オリンピック道路としての役割、そして沿線の自然豊かな景観は、この道路を特別な存在にしています。

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