長野県道45号扇沢大町線

長野県道45号扇沢大町線

長野県道45号扇沢大町線は、長野県大町市の扇沢駅から同市の県道31号長野大町線に至る、全長15.2kmの主要地方道です。通称「大町アルペンライン」とも呼ばれ、立山黒部アルペンルートへの長野県側からの主要アクセスルートとして、観光客に広く利用されています。

歴史

この道路は、もともと黒部ダム建設のために作られた工事専用道路でした。ダム完成後、長野県企業局によって大町有料道路として整備され、1965年10月9日に供用が開始されました。かつて終点付近には、ダム建設資材の荷下ろしを行う「大町倉庫」という施設がありました。

1978年4月30日には、扇沢駅手前1km付近で雪崩が発生し、走行中の自動車が巻き込まれ、死傷者を出す事故も発生しました。

その後、1990年10月9日に無料開放され、1993年5月11日には主要地方道に指定されました。

路線データ

起点: 長野県大町市扇沢
終点: 長野県大町市大字大町（長野県道31号長野大町線交点）
全長: 15.2 km
幅員: 5.5m
適用法律: 道路整備特別措置法
建設事業費: 3億800万円

路線状況

かつて有料道路だった頃には、以下の通行料金が設定されていました。

特大車: 1,130円
大型車: 460円
普通車: 310円
軽自動車: 250円
二輪車: 250円
原付: 50円

冬季閉鎖

例年、篭川大橋の料金所跡付近のゲートから扇沢までは冬季閉鎖されます。この期間中は、路線バスも運休となります。

沿線情報

沿線には、以下のような施設や観光スポットがあります。

扇沢駅（関電トンネル電気バス）
日向山高原
日向山高原ゴルフ場
上原遺跡
大町温泉郷
薬師の湯
アルプス温泉博物館
酒の博物館
大町市立大町北小学校
大町文化公園
大町市文化会館

接続する道路

国道148号大町バイパス（大町市大町俵町・俵町一丁目交差点）
* 長野県道31号長野大町線（大町市大町俵町・文化会館入口交差点、終点）

その他

JR大糸線信濃大町駅から関電トンネルトロリーバス扇沢駅までは、川中島バス・北アルプス交通共同運行の路線バスが運行されています。

この道路は、立山黒部アルペンルートを訪れる観光客にとって、重要なアクセスルートとなっています。

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