長野県道88号伊那箕輪線

長野県道88号伊那箕輪線は、長野県伊那市から上伊那郡箕輪町に至る主要地方道です。この道路は、ほぼ全区間で改良工事が完了しており、快適な走行が可能です。特に伊那市火葬場から北の区間は、かつての春日街道に沿って整備されたため、地元では「春日街道」という愛称で親しまれています。

この道路の大きな特徴は、国道153号と比較して信号や交差点が少ない点です。また、伊那西部広域農道と比べると道路線形が良いため、伊那市街地と伊北方面を結ぶ主要な道路として、竜西地区の交通を支える重要な役割を担っています。

起点側は伊那市道の経塚線と接続しており、2003年には国道361号との交差点が改良されました。さらに、2005年には終点側の箕輪町で伊那西部広域農道と接続し、農道と並行して南北に連続する道路となりました。ただし、国道153号に接続する路線も残されたため、終点が2箇所存在するという珍しい特徴を持っています。

2005年からは、権兵衛トンネルの開通に伴い、火葬場から南の区間で国道361号に直交する「沢尻バイパス」の建設が進められ、2006年3月31日に開通しました。このバイパスの整備により、伊那バスの路線は一部経路が変更されましたが、バス停の増減はないため、利用者への影響は最小限に抑えられています。

路線データ

本線
起点: 伊那市荒井（沢尻南交差点、国道361号交点）
終点: 上伊那郡箕輪町中箕輪（沢上交差点、国道153号交点）
支線
起点: 本線と同じ
終点: 上伊那郡箕輪町沢（沢上北原交差点、伊那西部広域農道交点）

歴史

1993年5月11日 - 旧建設省により、県道大萱荒井線の一部と県道沢尻箕輪線が伊那箕輪線として主要地方道に指定。
1994年4月1日 - 伊那箕輪線が正式に認定。

地理

この道路は、以下の自治体を通過します。

伊那市
上伊那郡
南箕輪村
箕輪町

交差する主な道路

国道361号（伊那市荒井・沢尻南交差点、起点）
長野県道87号伊那インター線（伊那市御園・駒美交差点）
長野県道426号吹上北殿線（上伊那郡南箕輪村・大泉交差点）
国道153号（上伊那郡箕輪町中箕輪・沢上交差点、本線終点）
* 長野県道203号与地辰野線（上伊那郡箕輪町沢・沢上北原交差点、支線終点）

沿線施設

沿線には、伊那市火葬場、上伊那農業高等学校、伊那中央病院、西天竜土地改良区記念碑などがあります。また、箕輪町役場、南箕輪村役場、伊那インターチェンジ、伊北インターチェンジ、伊那北高校、伊那北駅などへのアクセスも容易です。この道路は、地域住民の生活や経済活動を支える重要なインフラとして機能しています。

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