長鬐郡

長鬐郡の概要

長鬐郡（チャンギぐん、ちょうきぐん）は、かつて慶尚北道浦項市南区および慶州市の一部に存在した行政区域です。この郡は、1914年に迎日郡などに分割編入され、廃止されるまでの間、数多くの変遷を遂げました。

歴史を辿る

長鬐郡の歴史は、三国時代にさかのぼります。当時、これは新羅の只沓県の一部として存在していました。その後、景徳王16年（757年）に「鬐立県」という名前に改名され、さらに義昌郡の一部として併存しました。

高麗時代に進むと、太祖13年（930年）には再び名を変え、「長鬐県」となり、顕宗9年（1018年）には慶州府に内属されました。李氏朝鮮時代には、長鬐県には従六品に相当する県監が置かれ、地域の統治にあたりました。

行政の詳細

1775年時点では、長鬐県は邑内面、西面、北面の三つの面を管轄し、1789年には86坊が存在していました。1832年には37里に分かれており、地域の分権的な構造が見られました。1895年には、二十三府制の施行に伴い、長鬐県は長鬐郡に改編されて東萊府に属することとなり、3面49里を管理しました。

その後、1896年の十三道制の施行によって、長鬐郡は慶尚北道の管轄下に移りました。1906年においては、慶州郡東海面を編入し、区域の再編成が行われました。長鬐郡はさらに内南面と陽南面、内北面と外北面に分けられ、全体で6つの面を有しました。

日本統治時代の状況

1912年に日本の統治が始まると、長鬐郡は6面135里を管轄することとなります。郡庁所在地は県内面東部里にありました。しかし、1914年3月1日には大きな変化が訪れます。陽北面と陽南面が慶州郡に返還され、残りの地域は滄州面、長鬐面、峯山面に統廃合されました。その結果、長鬐郡は他の郡と統合され、迎日郡に変わり、長鬐郡は廃止されることになります。

1914年以降の変遷

長鬐郡の廃止以降、この地域では新たな行政区画が設けられ、地域の歴史における新たな節目が始まりました。しかし、長鬐郡はその名を残し、現在も歴史的に重要な位置を占めているといえるでしょう。

関連項目

長鬐面は、長鬐郡の関連する地名として注目されています。地域の歴史的背景を知る上でも、関連項目は重要です。

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