関義臣

関義臣について

関義臣（せき よしおみ、1839年12月15日 - 1918年3月30日）は、日本の武士出身の政治家であり、越前福井藩士として活動を始めました。彼は別名を山本龍二郎、関龍二とも名乗り、号は湘雲です。また、最終的には正三位勲二等の男爵に叙されました。

略歴

関義臣は1839年、福井藩の家老本多家に仕える家臣、山本五郎の三男として生まれました。幼少期、彼は嫡男ではなかったため、福井本藩から分家した家で育てられました。藩校明道館で学ぶ中、彼は幹事の橋本左内に才能を認められ、1862年には昌平坂学問所に進学します。

1866年には坂本龍馬の亀山社中に参加し、海援隊にも関与しました。この頃から彼は「関龍二」と名乗るようになります。しかし、彼の初の英国渡航は台風により中断され、上海を経由した後、長崎に帰還します。その後、京都の越前藩屋敷に勤務しますが、藩の中心人物たちとの関係が悪化し、大阪で新政府の官吏として活動していたものの、藩からは許可を得ていませんでした。

1868年には大阪の舎密局において舎長に任命されますが、福井藩との軋轢が生じたため、福井藩からの復帰命令を無視した関は捕縛され、強制的に福井に帰還させられました。1870年、武生騒動に関与した容疑で再度捕らえられますが、新政府が干渉したため死刑からは逃れ、後に釈放されることになります。

その後、彼は大阪府権判事、鳥取県権令、宮城控訴院検事長、大審院検事、徳島県知事、山形県知事など、さまざまな官職を歴任し、1897年には貴族院の勅選議員に選ばれました。1902年には錦鶏間祗候に任命され、1907年には日露戦争の功により男爵の称号を授与されています。1918年に肺炎により亡くなるまで、彼は79年の人生を全うし、青山霊園に眠っています。

栄典

関義臣は多くの位階や勲章を受章しました。1874年には正六位、1886年には従五位、1890年には従四位を授けられ、さらに1894年には正四位、1903年には従三位と昇進していきます。また、さまざまな勲章も受け、1885年には勲六等単光旭日章、1900年には勲三等瑞宝章、1916年には勲二等瑞宝章を受章しました。

家族

関義臣の父は福井藩士の山本五郎で、妻の邨子は久米貞元の五女です。彼の家族には、貴族院男爵議員である義寿や、石川県士族出身の陸軍大佐と結婚した娘の花子などが含まれています。また、養子に関義孝を持ち、他にも多くの庶子がいます。それぞれの子供たちもまた、それぞれの人生を全うし、時代の波に翻弄されながらも、関義臣の名を受け継いでいきました。

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