関西棋院第一位決定戦

山陽新聞杯 関西棋院第一位決定戦

「山陽新聞杯 関西棋院第一位決定戦」は、山陽新聞社が主催する、関西棋院所属棋士による囲碁の棋戦です。1957年に創設され、長きにわたり関西棋院の第一位を決定する舞台として、数々の名勝負が繰り広げられてきました。

棋戦の方式

創設から現在に至るまで、その方式は時代とともに変化してきました。

第1期～第8期: 決勝一番勝負
第9期～第50期: 決勝三番勝負
第51期～現在: 挑戦手合三番勝負

第48期までは、賞金ランキング上位22名に加え、山陽新聞社推薦の10名（岡山・広島・香川出身者、若手棋士、女流棋士など）を加えた計32名によるトーナメント戦でした。第49期からは、賞金ランキング上位17名、山陽新聞社推薦5名、予選通過者10名の計32名によるトーナメント戦となっています。

また、予選には「山陽本因坊」（山陽新聞社主催）をはじめとする岡山県在住のアマチュア強豪も参加することができ、プロ棋士に挑む熱戦が繰り広げられます。

歴代優勝者

歴代優勝者からは、数々の名棋士が輩出されています。特に、橋本昌二は最多となる12回の優勝を果たし、関西棋院の歴史に名を刻んでいます。近年では、余正麒が2017年から2024年まで8連覇を達成する偉業を成し遂げています。

開催年	優勝者	準優勝者
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1957年	佐藤直男	半田道玄
1958年	半田道玄	橋本昌二
1959年	宮本直毅	藤木人見
1960年	半田道玄	鯛中新
1961年	半田道玄	佐藤直男
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2020年	余正麒	村川大介
2021年	余正麒	佐田篤史
2022年	余正麒	村川大介
2023年	余正麒	佐田篤史
2024年	余正麒	瀬戸大樹

名誉第一位

関西棋院では、山陽新聞杯で10期優勝、もしくは連続5期優勝した棋士に対し、「名誉第一位」の称号を贈る制度があります。ただし、名誉第一位を名乗るには60歳以上であることが条件となります。例外として、10連覇を達成した場合は、60歳未満でも名乗ることが可能です。橋本昌二と余正麒がこの資格を有しています。

昇段規定

2005年1月からは、大手合の廃止に伴い、山陽新聞杯は勝ち星による昇段の対象棋戦となりました。また、優勝者が六段以下の場合は、七段に飛び級昇段する資格を得ます。過去には村川大介がこの規定により、五段から七段へ昇段しました。

関連項目

日本棋院第一位決定戦（日本棋院が開催していた同様の棋戦）

山陽新聞杯関西棋院第一位決定戦は、関西棋院の棋士にとって重要な棋戦の一つであり、その歴史と伝統は、これからも受け継がれていくことでしょう。

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