陸上自衛隊小平学校

陸上自衛隊小平学校について

陸上自衛隊小平学校は、東京都小平市にある陸上自衛隊の教育機関です。防衛大臣直轄の機関として、人事、システム、警務、会計、法務など、多岐にわたる分野の教育を担当しています。小平学校は、自衛隊の活動を円滑に進める上で不可欠な、専門知識と技能を持った人材を育成する重要な役割を担っています。

教育内容の特徴

小平学校では、陸上自衛官だけでなく、海上自衛官、航空自衛官、そして事務官など、様々な職種の隊員が学生として入校します。教育を受ける隊員の階級も、新隊員から退職間近の幹部自衛官までと幅広く、それぞれのキャリア段階に応じた教育が提供されています。このような多様な背景を持つ学生を受け入れることで、小平学校は自衛隊全体の連携を強化し、組織全体の能力向上に貢献しています。

小平学校の校長は、会計科や警務科の部隊指揮官、またはそれに相当する幕僚の経験を持つ陸将補が務めます。これは、小平学校が実戦経験と高度な専門知識を兼ね備えた人材によって運営されていることを示しています。

歴史

小平学校は、2001年（平成13年）に業務学校と調査学校を統合して発足しました。しかし、2010年に情報科が職種化したことなどを受け、2018年には旧調査学校の管轄であった情報教育部と語学教育部が「陸上自衛隊情報学校」として分離されました。情報学校は富士駐屯地に新編されましたが、語学教育部の一部は引き続き小平駐屯地に残っています。

小平学校の前身となる業務学校と調査学校の歴史は、警察予備隊総隊学校第5部（1952年発足）に遡ります。その後、保安隊業務学校、陸上自衛隊調査学校を経て、現在の小平学校に至ります。この間、小平学校は幾度かの移転や組織改編を経験しながら、自衛隊の人材育成に貢献してきました。

沿革の詳細

1952年（昭和27年）1月7日：警察予備隊総隊学校第5部が久里浜駐屯地に発足。
1952年（昭和27年）10月15日：保安隊業務学校として独立。
1952年（昭和27年）11月18日：保安隊業務学校第2分校が旧立川駐屯地に開校。
1953年（昭和28年）3月10日：保安隊業務学校第2分校が業務学校第4部に改称。
1954年（昭和29年）1月15日：保安隊業務学校第3部が久里浜駐屯地から松戸駐屯地へ移駐。
1954年（昭和29年）4月1日：小平駐屯地が開設され、業務学校が久里浜駐屯地から移駐。
1954年（昭和29年）9月10日：業務学校第2部が陸上自衛隊調査学校として独立。
1956年（昭和31年）4月20日：業務学校・調査学校が小平駐屯地から越中島駐屯地へ移駐。
1960年（昭和35年）1月6日：業務学校・調査学校が越中島駐屯地から小平駐屯地へ移駐。
2001年（平成13年）3月27日：業務学校、調査学校、小平駐屯地業務隊・第412会計隊を統合し、陸上自衛隊小平学校として創立。
2010年（平成22年）3月：情報教育部を改編。
2014年（平成26年）3月31日：システム教育部と戦術教官室を統合し、システム・戦術教育部に改組。
2018年（平成30年）3月27日：情報教育部・語学教育部を廃止、陸上自衛隊情報学校として富士駐屯地に開設。

組織

小平学校は、以下の組織で構成されています。

企画室
総務部
総務課
厚生課
警備課
管理課
会計課
衛生課
警務科部
会計科部
人事教育部
法務教育部
システム教育部

車両には「小平校」と表示されています。

主要幹部

小平学校の主要な幹部に関する情報は、公式ウェブサイトや関連資料で確認できます。

まとめ

陸上自衛隊小平学校は、自衛隊の専門的な人材育成において重要な役割を担っています。その歴史と組織は、自衛隊の発展と共に変化し、常に最新の知識と技術を提供することで、自衛隊全体の能力向上に貢献しています。

外部リンク

陸上自衛隊小平学校組織規則（平成13年陸上自衛隊訓令第17号）
陸上自衛隊小平学校・小平駐屯地
* 陸上自衛隊 小平駐屯地 （@JGSDF_KODAIRApr）- Twitter

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